新潮文庫
溺れる魚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 436p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101248318
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

謹慎中の二人の不良刑事が、罪のもみ消しと引き換えに、監察から公安刑事の内偵を命じられた。その刑事は、ある企業から脅迫事件の犯人割り出しを依頼されていたのだ。脅迫は、幹部社員に珍奇な格好で繁華街を歩かせろという、前代未聞の内容だった。いったい犯人の真意とは?意表を衝く人物設定とスピード感あふれるストーリー展開が評価された快作。宍戸錠氏の特別エッセイを収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

68
最近になってこの作家を知り、極端な作風のものばかり読んでいて、本来どういう作家なのかと、二作目のこれを手に取る。新潮文庫で映画化もされているのに驚く。謹慎中の刑事二人が、罪のもみ消しを交換材料に、監査部から公安刑事の調査をすることに。公安刑事はある企業の脅迫事件を私的に追っていて、多額の借金があって…… 正直、人数が多すぎのせいもあるが、人物の書き分けが甘く、少し混乱してしまう。相変わらずのクズの描写はさすが。あっさりと人が大量にグロく死ぬ。登録数も一番多い作品だが代表作としてはどうかと。ファンなら。2018/11/09

たかなし

27
登場人物がとても個性的で良かった。女装男装の人が集まる「クリングクラング」なんて怪しさが凄いです(笑)後半は人が増えすぎて誰こいつが多かったので少し残念。2018/07/28

Junichi Yamaguchi

25
『おかしくてあわれ』… なかなか感情移入出来ずに読了。 しかしながら、最後は笑ってしまった。。2016/10/05

miroku

12
・・・戸梶作品にしてはブッ飛び具合が足りないような気がする。2010/11/12

乱読999+α

11
コミカルなクライムノベル。企業を脅迫するのだが、その要求がユニークで笑える。只、後半は登場人物 多すぎ、人 死にすぎ。5つ巴(?)のドタバタで混乱を生じてしまう。そして漁夫の利を得たのが、彼らとは、釈然とはしないのだが・・・w 笑って、明るく終わってメデタシメデタシ ってことかな。2017/11/30

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