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新潮文庫
道長の冒険―平安妖異伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101241173
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

平安京に異変が起きた。ものみな凍りつき、春が来ない。頼みの楽士・真比呂は、根の国の主・無明王に連れ去られたままだ。愛すべき虎猫の化身・寅麿を従え、青鹿毛の名馬に跨り、名笛・小水龍を携えて、若き藤原道長は海を渡る―京の民を救うため。物の怪どもと戦うため。途中雷神の子らや赤目の美猫・紅眼児が加わり、妖魔との死闘は続く。大好評『平安妖異伝』に続く痛快長編。

著者等紹介

平岩弓枝[ヒライワユミエ]
1932(昭和7)年、東京生れ。日本女子大学文学部国文学科卒。長谷川伸、戸川幸夫に師事し、’59年「鏨師」で直木賞を受賞。以後、戯曲、舞台演出へと活躍の場を広げ、「肝っ玉かあさん」始め、多くのテレビドラマの脚本でも知られる。’79年NHK放送文化賞、’87年菊田一夫演劇大賞、’91(平成3)年『花影の花』で吉川英治文学賞を受賞。’98年には菊池寛賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

68
平岩弓枝さんといえば昭和のドラマというイメージしかなく、これが初読。藤原道長が、行方の知れない真比呂という楽人の少年を探して、根の国へ行く冒険譚。まるで西遊記のようだと思ったら、平岩版『西遊記』というのもあるらしい。行く先々で人を助け、魔法のアイテムをゲットする。弓の名人だがそれほど闘わず、神仏の御加護で切り抜けて行く。お供の寅麿(とら猫の化身)がとてもかわいい。最後は、凍りついた京の都での決戦。おとぎ話のような懐かしさもあり、面白かった。真比呂が活躍する前作も読んでみよう。2015/09/06

ちゃいろ子

36
途中まで読んで、平安妖異伝の続編なのだと気づく。しかし未読でも十分楽しめた。勉強不足の私にとっても散りばめられた名前、楽器、神々、景色など心を躍らせる引用が散りばめられていて一気に読んでしまった。 何故こんなに心惹かれるのかしらと思い、島内景二氏の解説を読む。素晴らしい解説で改めて感動してしまった。 教養というのは何かを楽しみ理解する為に大切な助けになるのだなぁと。 恥ずかしながら気づけなかった様々な引用を解き明かして頂き、また最初から読みたくなった。そしてもちろん本編も必ず読もうと思った。2023/06/18

はらぺこ

36
根の国で無明王に閉じ込められている秦真比呂を藤原道長が助けに行く話。前作とは違った内容やったけど、これはこれでオモロかった。このシリーズはこれで終わりでしょうか?続きを読みたいです。 挿絵をカラーで見たい。  2015/03/07

りー

21
すみません。半分でリタイアしました😫💦。夢の中の世界だから何が起きてもOkなのでしょうが、ファンタジー好きなのに何故かダメだった…。お話に置いていかれました。設定は面白いのになー。道長がとにかく完璧すぎる。大楊で人格者で勇気もあって…って、違うだろ!と脳内突っ込みが止まらない。まぁ、たまにはこういうものもあるさ。2024/03/23

大阪魂

18
平岩さん。前読んで面白かった平安妖異伝の続編。前は短編集、今回は長編。でも、今度のはおもっきりおとぎ話になってしもてた;;猫の寅麿をお供に、無明王につかまった真比呂を救うために異世界に飛び込んで、孫悟空みたいにでてくるいろんな妖怪を次々倒してく道長。毘沙門天に助けられるとか、最後は凍り付いた京の都を救うとか、道長むちゃくちゃ正義の味方になってしもてるけど、うーん…前の平安妖異伝のほうがよかったなあ…まあ、何事にも一生懸命とりくむ、大変なこともとにかくやってみるのが成功につながるゆうのは響いたかな2018/06/25

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