新潮文庫<br> 噂

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新潮文庫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p
  • 商品コード 9784101230320
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956(昭和31)年、埼玉県生れ。成城大学経済学部卒。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。’97(平成9)年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

849
ドラマ化したら面白いだろうなと思います。香水の『ミリエル』を流行らすために殺人鬼レインマンの噂を流したら本当にレインマンが現れた話。最後のどんでん返しは、私的にはちょっとそうなんじゃないかと思った節もありましたがもう少しどんでん返しを掘り下げて終わってほしかった気もします。荻原作品はジャンルを問わず読みやすくて先が気になりサクサク読めます。2017/06/15

zero1

615
題名どおり噂が猟奇的な事件に絡むミステリー。レインマンが女性を狙い足首を切るが、ある香水をつけていれば狙われない。実はこの噂、香水を売らんがために作られていた。その噂通り足首を切られた事件が起き、中年の小暮刑事は年下の女性警部補、名島と組む。さらに第二の事件が。読み終われば伏線だったと気が付く地雷多数。テーマはいいが、ミステリーとしては物足りなさを感じた。たとえば、額の文字について捜査本部では何故かスルーされている。ネタバレになるので詳しくは書かないが、「最後の一行」は読書メーターでは支持が多いようだ。2018/12/25

ehirano1

583
最後の一行で、まさか・・・?!となりました。いくつかのシーンが猛烈な勢いでフラッシュバックして出たのは、「あり得る」でした。なんということでしょうか!2021/08/17

ひでちん

349
【衝撃のラスト一行に瞠目!】という本の帯が必要か否か‥‥‥という賛否もあるみたいですが、あの惹句(じゃっく)を事前に散々頭に入れて構えていた上でも、最後の一行には『えっ!!!!!!!!』と自然に声が出た自分が居たので(苦笑)、やはり荻原先生の(今作品の)伏線の張り方と筆力には脱帽してしまいます‥‥‥2021/03/26

nobby

291
読み友さんから未読を驚かれたので読んでみた(笑)「若い女の子の足首を切っちゃう殺人魔レインマン、香水ミリエルつけてると助かる」そんな噂を見立てた殺人が続くという展開はお好み♪それほど遠くない視点が描かれながら、徐々に合わさっていくのが心地よい。当て外れな捜査の様子も分かりやすく真相にも違和感なし。噂の最後の一行、最終章で「来た来た」となりながら、確かに究極な後味の悪さ…それでも展開を左右する仕掛けではないので、あまり気にせず読んだ方がストーリーは楽しめるのでは!2016/09/22

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