新潮文庫
私の体を通り過ぎていった雑誌たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101226323
  • NDC分類 051
  • Cコード C0195

内容説明

古い雑誌を眺めれば、その頃の記憶が、時代の空気が、甦ってくる。小学生時代、夢中になったプロレス雑誌。中学ではじめて定期購読を経験した映画雑誌。高校ではロックに目覚め音楽雑誌を読みふけり、大学ではついにミニコミ誌でライターとしてデビュー。1960年代から80年代。雑誌が一番面白かったあの頃の全34誌を思い出と共に振り返る、資料としても貴重な極私的青春クロニクル。

目次

小学校時代(一九六五‐一九七一)―雑誌が私の学校だった(初めて買った雑誌は『冒険王』と『少年画報』だ;あの頃の『少年マガジン』は素晴らしい“総合雑誌”だった ほか)
中学校時代(一九七一‐一九七四)―いよいよ雑誌にはまっていった(『週刊ベースボール』でヤクルトアトムズのペピトーンの顔を知った;『スクリーン』に載った幻の「荒野の七人」(第四作)の予告 ほか)
高校時代(一九七四‐一九七七)―いわゆる「雑誌の時代」のリアルタイムでドキドキ(出来たばかりのBIGBOXの古本市で買った『COM』のバックナンバー;林静一が表紙デザイン担当だった『ガロ』が忘れられない ほか)
予備校時代(一九七七‐一九七八)―いつのまにかに読書家になっていた(いかにして私は文春小僧となりしか;実は『面白半分』を愛読していたわけではない ほか)
大学時代(一九七八‐一九八三)―チッと思いながらも実は新しいものも好きだった(“たしかに冬樹社という時代があった”『50冊の本』;『カイエ』『海』『ユリイカ』の三誌鼎立に何かが始まる予感があった ほか)

著者等紹介

坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958(昭和33)年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。「東京人」編集部を経て、文筆家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

6
著者の三才下なので、懐かしく楽しく読ませてもらった。それにしても凄い人だなあと何度も感心した。特に子供時代の雑誌マニアぶりが異常な程で面白い。また、理解が間違っているかも知れないが、「文学青年的」「社会派」「非体制的」などの言葉から発散される、「嫌な感じ、つまらなさ」への感受性、つまりは著者の「ケッ」と吐き捨てる気配が、個人的に愉快痛快だった。2014/11/25

tjZero

3
小学生から大学生まで、坪内さんが若き日の個人史を愛読してきた雑誌史と絡めて綴ったハイブリッド・クロニクル。自分が青春時代に読んできたいろんなマガジンを、それぞれの読者が思い出すことだろう。これは、判型や紙質や厚みといった”手ざわり”のある書籍形態の雑誌ならでは。単なる”情報のカタマリ”である電子書籍には、思い出はまとわりつかない。ノスタルジーにひたるには、電脳空間よりも古書店に行った方がいいのだろう。2020/08/16

マーク

2
36 とても面白いが、読みたい雑誌が増えてとても困る。2023/08/30

なすび

1
面白い逸話が多すぎる。名著。2020/06/21

ぱぐびぃ

0
同世代でもあり、著者と少年時代はかなり重なる部分があるが、高校以降は興味の方向が相当違い、面白かった前半と余り興味が湧かなかった後半って感じ。2009/03/27

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