新潮文庫<br> 浅草キッド

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新潮文庫
浅草キッド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 1X1cm
  • 商品コード 9784101225128
  • NDC分類 779.14
  • Cコード C0195

内容説明

ある真夏の昼下がり、ランニングにショートパンツ、バーチサンダル姿のひとりの青年が、浅草六区の街におりたった。それがオイラだった。―昭和47年、大学を中退したたけしは、浅草フランス座に飛び込んで芸人修業を開始した。ダンディな深見師匠、気のいい踊り子たち、乞食のきよし等愉快な仲間に揉まれながら、自分を発見していくさまを綴る青春自伝エッセイ。

目次

昭和47年夏、浅草フランス座へ入門した
憧れの深見千三郎に弟子志顔を直訴した
初舞台はオカマの役だった
進行係に昇進。役者のチャンスがやってきた
志の川亜矢という踊り子が可愛がってくれた
深見師匠の芝居の迫力にはタジタジだった
いのうえという作家志望のやつが入ってきた
深見師匠の芸人ダンディズムが気に入った
師匠のバクチ好きには泣かされた
踊り子たちのおおらかさには感動させられた
踊り子たちと遊びに行くまではよかった
六区名物、乞食のきよしには振りまわされた
マーキーと名乗るヘンなやつが入ってきた
二郎と組んで漫才デビューすることになった
深見千三郎はオイラにとって永遠の師匠となった
資料 浅草フランス座 名作コント

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

271
Netflixの『浅草キッド』が、あんまり良かったのでビートたけしの原作本を手に取った。たけしの文才が圧倒的で、読んでいてそのままシーンが浮かんでくる。たけしの師匠・深見千三郎が、「芸人は、靴だけはいつも新しいものを履いておけよ。人は足元を見るっていってな…」と説教をする。このくだりが、印象深かった。いつまでたっても師匠を越えられない、と告白するたけしの師匠愛を実感できた。文庫本の解説、井上ひさしの「たけしさんへの手紙」も出色の出来。浅草フランス座の全盛期の香りが、いまだに漂ってくる気がした。名著だった!2022/02/01

むーちゃん

112
読了。小さい頃からビートたけしのファンでした。今では、大御所。そして、引退もささやかれるほど。ビートたけしの原点が浅草にあり。 楽しく読ませていただきました。 2021/12/22

ホッパー

70
とても良かった。人情味のある師匠とのエピソードの数々、浅草の劇場での生活感、どれも面白いし人間臭さに感情移入してしまう。素敵な本。この話からあの映画の構成を作った劇団ひとりさんもスゴいと感じた。もう一度映画を観たくなる。2022/03/13

saga

60
哀愁を帯びた同題の歌はお気に入りだ。管見にして知らなかった深見千三郎師匠。浅草フランス座というストリップ劇場で芸人としてスタートをきったタケが、そこで修業する中で、踊り子、照明係、そしてコント仲間との生活を描き出す。B&Bに触発されて、東京で毒舌漫才を創出したことを初めて知った。解説は先輩の井上ひさし。たけしの後輩である「いのうえ」がゴーストライター? とはいかないまでも、かなり影響を及ぼしていたような筆運びは興味深い。2022/08/20

yamatoshiuruhashi

41
北野武が大学を辞めフランス座で深見千三郎の弟子となるところから、漫才ブームに乗ってビートたけしとして売れ始めるまでの自伝。深見師匠とフランス座を巡る人々との濃密な人間関係が染み入る。映画を先に見てしまったので、深見が大泉洋、たけしが柳楽になるのが残念。2024/04/25

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