内容説明
将来を嘱望されていた大手邦銀NY支店のディーラーが、滞在先のNYのホテルから飛び降りた。彼は、死の前日に偶然旧友の芹沢と再会を果し、謎のメッセージを残した。あまりに突然な友の死に衝撃と責任を覚え、死の真相を探ろうと決意した芹沢の前に、辣腕家としてウォール街でその名を知られた有吉州波が、そのまぶしい姿を現した―緻密な構成とスピーディな展開の金融ミステリー。
著者等紹介
幸田真音[コウダマイン]
1951年滋賀県生れ。米国系銀行や証券会社での債券ディーラーや外国債券セールスなどを経て、’95年『ザ・ヘッジ回避』(文庫版は『小説ヘッジファンド』と改題)を上梓し、作家に転身
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感想・レビュー
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bondo
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下に2016/02/18
Taro
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下巻でどういう展開になるか気になります。仕事場の情景は臨場感がありありと描かれていて、引き込まれます。2014/08/01
Noriko Muraki
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日本では社会科学系の学部に進学する学生が全体の37パーセントも居るらしい。でその学生たちはどこへ就職するのか気になってのでぐぐってみた。 就職先は、普通の会社だそうだ。 「普通の会社で計算の仕事をうちの子はするのよ」と言っていた友人を叱り飛ばしてみたのは先日のこと。 会社にとって有益な仕事をし、自分がこなした仕事をきちんと説明出来ない人材など企業は必要としない。普通ってなんだ? 幸田真音の小説を読むたびに、右向け右の日本の社会の先行きが不安になる。わが子らも危機感をもってくれると良いのだが。2014/01/31
RYU
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ディーリングの場のやりとりなどが描かれている。下巻が気になる。銀行の闇。2009/06/20