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新潮文庫
花の脇役

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101212319
  • NDC分類 774.28
  • Cコード C0195

内容説明

「立廻りが大好き」と坂東橘太郎、「まだ十一代目の夢を見ます」と市川升之丞、心から敬愛した師匠とのやり取りを懐かしむ六代目最後の弟子尾上菊十郎―歌舞伎の世界に惚れこんだ男たちが、入門のきっかけ、辛かった修業時代、思い出の舞台のことなどをそっと明かします。華やかな桧舞台を脇から支える十人のいい話、ちょっと泣かせる話。

目次

立廻りが大好き―坂東橘太郎
老優の昔語り―坂東弥五郎
まだ十一代目の夢を見ます―市川升之丞
眉墨の詫び状―中村助五郎
大番頭は女方―中村吉之丞
医者、大家、たまに御家老―松本幸右衛門
声色は大成駒のお墨付―中村歌江
トレンディな腰元―中村京蔵
中村屋の乳人―中村小山三
六代目最後の弟子―尾上菊十郎

著者等紹介

関容子[セキヨウコ]
東京生まれ。エッセイスト。日本女子大学国文科卒業。1981(昭和56)年に『日本の鴬 堀口大学聞書き』で日本エッセイスト・クラブ賞、’96(平成8)年に本書『花の脇役』で講談社エッセイ賞、2000年に『芸づくし忠臣蔵』で読売文学賞と芸術選奨文部大臣賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko

4
一昔前の師匠と弟子 信頼関係 芸への情熱  今の時代はどうなっておるのかなぁ・・今も変わらぬ歌舞伎界ですかね もっと歌舞伎に詳しかったらもっと楽しめたかな2019/05/23

shou

3
役者の家の外から歌舞伎の世界に飛び込んだ名脇役たちの芸談。この人たちがいなければ舞台は成り立たないし、こういう人たちを惹きつけられなければこの芸能も続かない。2014/12/15

つばな

1
名題さんや名題下の役者さんの芸談。師匠である昭和の名優たちとのエピソードも面白い。ただ、仕方ないことですが、やはり上方の役者さんの話がなくてちょっと寂しいわな…2013/09/26

左近

1
決して目立たないが、彼らがいなければ芝居が成り立たない、脇役10人の聞き語り集。門閥に生まれなければ良い役は回ってこない歌舞伎の世界。決して陽の目を見ることはないとわかっていながら、その他大勢の役者として、師匠に仕える門弟として、ずっと生きてきた人々は、だからこそ、芝居の表も裏も知り尽くしており、エピソードと含蓄の宝庫。その回想は、演劇史、社会史の貴重な証言であり、非常に面白く、興味深い。苦労も結局は光の一部でしかない、スター役者の話とは違った味わいがある。2013/06/18

1
梨園に生まれなければ、どれだけ実力があってもいいお役はもらえない世界で、それでも歌舞伎を支え続ける人たち。師匠への、何より芝居への愛情。2008/09/26

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