新潮文庫
三省堂国語辞典のひみつ―辞書を編む現場から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101206769
  • NDC分類 813.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

見坊豪紀の魂を継ぐ辞書編纂者がその舞台裏を明かし、様々な俗説を痛快に一蹴する。書籍雑誌はもちろん看板やメニューにも鵜の目鷹の目。時には対象物を解体したり味わってみたり。辞書編纂――それが著者のライフワークだ。日常語から若者語・難解語までを視野に入れ、独自の視点で編まれる『三省堂国語辞典』。その編集委員が舞台裏を案内し、ことばにまつわる様々な説をともに検証してゆく。用例採集の鬼・見坊豪紀の魂を継ぐ研究者による日本語愛あふれる辞典エッセイ。

飯間 浩明[イイマ ヒロアキ]

内容説明

書籍雑誌はもちろん看板やメニューにも鵜の目鷹の目。時には対象物を解体したり味わってみたり。辞書編纂―それが著者のライフワークだ。日常語から若者語・難解語までを視野に入れ、独自の視点で編まれる『三省堂国語辞典』。その編集委員が舞台裏を案内し、ことばにまつわる様々な説をともに検証してゆく。用例採集の鬼・見坊豪紀の魂を継ぐ研究者による日本語愛あふれる辞典エッセイ。

目次

第1章 『三省堂国語辞典』はこんな辞書
第2章 誤りと決めつけてはいけない
第3章 新しいことば・古いことば
第4章 気がつきにくいことばと意味
第5章 語釈を書くのはむずかしい
第6章 『三国』の使い方の極意

著者等紹介

飯間浩明[イイマヒロアキ]
国語辞典編纂者。1967(昭和42)年、香川県生れ。早稲田大学第一文学部卒。同大学院博士課程単位取得。『三省堂国語辞典』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

46
三浦しおんさんの「舟を編む」は楽しんで読んだものの、あくまで小説の中のお話だと思っていた。恋模様のことではなく、限られた文字数の中で、遊びがなさそうに見える辞書の収録語に対して、作中人物達が取り組む姿勢の真摯さは嘘でないにせよそれなりにデフォルメされたものなのだろう、と。しかしながら、実際の辞書の現場から生まれたこの本の中に展開する世界はまさにリアル「舟を編む」。何より辞書の言葉というものは固まったものなのではなく、時代の流れに合わせてふくらんだり形を変えたりするものなのだ、というのが非常に印象深かった。2017/11/05

緋莢

23
日常語から若者語・難解後までを視野に入れ、独自の視点で編まれる『三省堂国語辞典』。「的を得る」、「汚名挽回」は誤用ではない、従来の意味に加えて加筆された「やばい」という言葉、用例をスーパーで採集した言葉「ポーション」などなど 見坊豪紀の魂を継ぎ、書籍、雑誌、看板やメニューから用例採集をする著者がことばにまつわる様々な説を検証、辞書を楽しく活用して欲しいと願って書いたエッセイ。2017/05/05

メルル

21
これはあとがきにあるように完全に辞書の副読本だった。とても興味深く楽しく読めた。しかし三国を引きながら読んだ方がもっと楽しかったと思うし、三国を持っている人は読んで損はないと思う。新しい用法用例が増えることも多々あって戸惑うことも多くなった。そんな時に自分も年を取ったと感じる。自分の若い頃は簡単に新しい言葉を受け入れて行けたけれど、今は難しい。ライターの意味には納得できない自分がいる。辞書一冊調べただけでわかった気になるのはまだ早い。2017/02/28

aloha0307

20
三省堂国語辞典(通称:三国)を本のように読んでいたのは小学校高学年の頃であったろうか。同じ言葉を他の辞書でも調べてみて、辞書でもそれぞれ個性があるんだってわかった。三国の特徴は「要するに何か」がわかることだと作者の言。その「要するに」が難しいのですね。一般化し、本質を抜き出して...ある意味、芸術ですね。とても興味を惹いたのは、”ナウ(い)”という言葉の70年代終わりからの変遷でした。また、三国は”w(ワラ ワラ)”も項目出ししているそうです。言葉はホントに生き物なのですね。2017/07/09

ぬー

20
読み物としてかなり面白かった(特に「第二章 誤りと決めつけてはいけない」) 。辞書編纂者が如何に苦心し、気を遣っているかが垣間見え、辞書の魅力を知ることが出来る。また、一口に辞書といってもそれぞれに特色があることが分かり、複数の辞書を見比べながら使うのも楽しそう。『舟を編む』で辞書に興味を持った人におすすめ。★4.02017/02/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11453978
  • ご注意事項