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新潮文庫
はい、こちら国立天文台―星空の電話相談室

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101205212
  • NDC分類 442.1
  • Cコード C0144

内容説明

「今日の日の入りは何時ですか?」「金星と木星はどちらが明るいんでしょうか?」「月が見えなくて、困っているんですけど」…。宿題を抱える子供の相談から、“ワケあり”の人達の珍問奇問まで、年間一万件を超える天文台への問い合わせ。真摯に対応する広報マンの奮闘を描く。見えない相手とのやり取りに、様々なドラマが見えてくる。夜空に関するウンチクも満載。

目次

天文台の電話番
日の出、日の入り
夕暮れの木星、金星の接近
国立天文台と広報普及室
二〇〇〇年、うるう年と二一世紀
七夕祭り
電話当番の学生
春分の日
ある日の広報普及室
参考文献類
マスコミの電話取材
午前十二時?午後十二時?
サーターアンダギー
失敗
公報普及室のこれまで
電話の大混雑
月に関してのいろいろ
旧暦と年号
答えたくない質問
天文学者になりたい
苦労する質問
困った人々
天体の名前
スリランカからの手紙
理科教育と天文学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

500mile

8
天文台の電話相談室で働く職員たちの苦悩を基盤に、質問者と回答者の立場から人間の本質が描かれているように思う。素人目で見るとどこか冷めているような回答が目立つが、同じような質問に何十回も答えていればこうもなるだろう。しかしそんな中にもヒューマンドラマがある。サーターアンダギーの話が心暖まった。2012/10/18

ぬらりひょん

7
88ページまで読みました!難しいわけじゃありません。天体に対する興味があまりないなぁということです。国立天文台に電話相談なるものがあるとは知利ませんでした(タイトルだけでそれは分かりますが)。そして世の中にこんなに気軽に電話しちゃう人がいるとは、びっくりです。ただし平成17年発行なので、今はメール相談室とかになってるかも。時折メディアで大騒ぎしてる天体ショーのたびに、裏で国立天文台の方々が忙しくしているだろうことがわかりました。2019/09/30

ふーてー

7
電話相談なんて少し時代を感じるけれど、広報室の頑張り、本来の仕事とは違う傍流の仕事であっても意義を感じながら奮闘する姿に背筋が伸びる。今なら定年再雇用と呼ばれるような筆者さんの、若い人たちへの視線が厳しくも優しい。個人的に公開で何度か訪れたことがあって、場所が思い浮かぶところがあって楽しかった。2018/11/23

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

6
天文台には、天文に関わるあらゆる質問が寄せられる。迷惑なものもあれば、力の入るものもある。現在であれば、ネットでちょいちょいと調べる人も多いだろうが、20年以上前であれば、このようなサービスはさぞかし重宝されたことだろう。2021/04/03

りんごの紅茶

6
さまざまな人が国立天文台の広報普及室に問い合わせをしてくるエピソードが描かれたエッセイ。女の子が問い合わせてくる微笑ましいお話などもよかったが、天文学の豆知識などもあって、別世界を少しだけ覗けた気分になった。天体が発見されたときの固有名のつけ方のルールとか、流星群の話、月の話etc...。おもしろかった。読み終わったらふと夜空を見上げたくなった。2017/10/14

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