内容説明
「医療ミス?まさか…」製薬会社の秘書・寺町麻矢が預かった写真に写っていたのは、白濁した内臓だった。カメラマン・秋野のぶ代と会社の秘密を探る麻矢。一方、遠くスペインでは、フラメンコ歌手が刺客に追われていた。語り伝えられる戦国哀話、見え隠れする新興宗教の影、悲鳴が響く脅迫電話、そして目撃される白いバン―。何がどこでどう繋がるのか、壮大な仕掛けが光る超大作。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943(昭和18)年、東京生れ。中央大学法学部卒。’66年博報堂に入社。’80年「暗殺者グラナダに死す」でオール読物推理小説新人賞を受賞。’87年『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。’97(平成9)年6月に博報堂を退職、作家に専念する
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