新潮文庫<br> 五年の梅

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新潮文庫
五年の梅

  • 乙川 優三郎【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2003/10発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101192215
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

友を助けるため、主君へ諌言をした近習の村上助之丞。蟄居を命ぜられ、ただ時の過ぎる日々を生きていたが、ある日、友の妹で妻にとも思っていた弥生が、頼れる者もない不幸な境遇にあると耳にし―「五年の梅」。表題作の他、病の夫を抱えた小間物屋の内儀、結婚を二度もしくじった末に小禄の下士に嫁いだ女など、人生に追われる市井の人々の転機を鮮やかに描く。生きる力が湧く全五篇。

著者等紹介

乙川優三郎[オトカワユウザブロウ]
1953(昭和28)年、千葉県生れ。千葉県立国府台高校卒。専門学校を経て、国内外のホテルに勤務。’96(平成8)年に『薮燕』でオール読物新人賞、’97年に『霧の橋』で時代小説大賞、2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、’02年に『生きる』で直木賞をそれぞれ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

165
『生きる』に続いて2冊目。今回は市井の人々を主人公にした5つの短編。一編が短いのでアッサリした印象だったが、恵まれない境遇でも愚直に生きる人々に共感を覚える。思うようにならない人生なのに諦めることなく誠実に生きる姿は清々しくて、贅沢な環境に慣れて怠惰な自分が恥ずかしくもなる。今作は男女の情愛も丁寧に描かれていて、理不尽な婚姻を繰り返す女性の『蟹』は、彼女の幸せを祈りながら読み進め、一番の好みだった。『五年の梅』の擦れ違いながらも相手を思いやる愛には筆者の優しさが伝わってきた。次は長編も読んでみたい。2018/02/13

Lara

93
短編5作品集。いずれも、一般庶民の生活を描く。借金、夫婦関係、武家社会(組織)、人間関係、生活苦と現代でも通じる言葉ばかり。その悩みの実情は、昔も今も同じか。「五年の梅」は、特に印象的で、心に残りました。苦労して、遠回りして、それでも、最後はハッピーエンドになれば、読んでいても心地よいです。2022/06/09

アッシュ姉

81
乙川さん六冊目。こちらも江戸時代の市井の人々を描いた作品だが、とりわけ暗いトーンで始まる。生活に追われるというよりも、人生に追われる人たち。甲斐性なしの男に耐え忍ぶ女、器用に生きられず苦労が絶えない者。そこへ乙川さんは優しい光を当てる。暗闇から射し込む仄かな明かりにそっと安堵し、かすかな希望を取り戻す。誰にでもやり直す機会は訪れ、心持ちを変えれば生き直すことができる。近道でなくても、回り道しても辿り着く先はきっとあるのだ。表題作の『五年の梅』と『小田原鰹』がとくに良かった。2018/02/07

Atsushi

61
江戸時代の男女の関わりをモチーフにした短編集。「小田原鰹」が秀逸だった。その冷酷非情な性格から妻にも息子にも見放された鹿蔵。出奔した妻は幸せを掴むが、何故か見捨てた鹿蔵に毎年初鰹を贈り続ける。腐れ縁とは、離れようとしても離れられない悪縁をいうそうだ。今年も「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」。2018/05/09

pdango

61
★★★★★幸せとはいえない人生をおくっている女が、理不尽にも辛抱強く耐えたなかでその男とやり直すことを選び、やがて光が見えてくる、という5編。どちらかというと、理不尽はリセットして、新たに人生をやり直したい方なので、その辛抱強さを少しは見習わないとと思う(^^;)2018/03/13

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