新潮文庫<br> スクールアタック・シンドローム

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新潮文庫
スクールアタック・シンドローム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101186337
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

崇史は、俺が十五ん時の子供だ。今は別々に暮らしている。奴がノートに殺害計画を記していると聞いた俺は、崇史に会いに中学校を訪れた。恐るべき学校襲撃事件から始まった暴力の伝染―。ついにその波は、ここまでおし寄せてきたのだ(表題作)。混沌が支配する世界に捧げられた、書下ろし問題作「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」を併録したダーク&ポップな作品集。

著者等紹介

舞城王太郎[マイジョウオウタロウ]
1973(昭和48)年、福井県生れ。2001(平成13)年、『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞し、作家デビュー。’03年、『阿修羅ガール』で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁かな❁

83
今作もめちゃくちゃ舞城ワールド‼︎舞城さんの作品を読むのは8作目。3編入りでそれぞれ深い。家族愛、友情、愛情など描かれる。暴力は伝染する。ダークでバイオレンスでヘビーだけど、いつも思うけどすごく愛を感じる。まっすぐな想いが伝わってくる。3編とも良かったけど特に書き下ろし問題作「ソマリア〜」がめっちゃいい!じーんとして涙。舞城さんの作品って誰にでもオススメできる作品ではないけど良さ伝えるの難しいので読んで感じてもらいたい。どれもパワフルで勢いがあり中毒性があり、病み付きになる!今作も良かったぁ♪2021/05/03

gonta19

78
2010/12/30 Amazonより届く。2016/5/13〜5/16約1年ぶりの舞城作品。「スクールアタック・シンドローム」、「我が家のトトロ」、「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」の3作を収録。と言っても、前の2作は『みんな元気』に収録されていたらしい。(読んだはずなのにあまり記憶にない)どの作品も舞城さんらしいぶっ飛びぶりだが、 書き下ろしの「ソマリア〜」が一番。一度ご本人と話をしてみたいなぁ。一体どんな人なんだろうか。2016/05/16

とら

72
どこからそんな発想が生まれるのか、という話ばかりを集めた短編集。舞城さんの頭の中を覗いてみたい。絶対に何か普通の人間とは違う構造をしていると思うwこの本、全編を通して、登場するキャラの感情に移入することが出来ない。それほど異端な人ばかりなのだけれど、でも、そんな中でも移入出来てしまう時がある。納得してしまう。悔しいけれど、もう自分はこの世界観の虜になってしまっている。話があっちこっちに飛び回り、おかしな擬音がして、言動も異常、文体も特徴的、でも、面白い!何故か周期的に読みたくなる。全部読み切りたくない!2012/04/06

masa

59
著者の文章には病み付きになるフロウがある。文字ではなく畳み掛ける音を読まされる感覚。まさに小説のフリースタイル。哲学的なビートを覆う目眩ましなディスの連続は、こちらが行間にしがみついていなければあらぬ方向へ着地させられてしまいそうで戸惑うのに、一気読みを途中下車なんて野暮はさせない言葉の圧。激しいライブに身を任せるような心地よさ。『我が家のトトロ』は夫婦と娘と友人、まるで春樹的な構造で希望の生む毒と儚さと滑稽さをシュールに聴かせてくれる。考えるより感じてから訪れる余韻に、きっともう一度再生したくなる物語。2017/09/02

H!deking

58
マイジョーさんの三つの短編。三つともそれぞれ面白かったけど、表題作はめっちゃ好きだった!不覚にもほろっとさせられたわ〜!うん、子どもに頼りたいときもあるよね。子どもとの向き合いかたを考えさせてくれるお話でした!マイジョー最高!1282017/10/06

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