新潮文庫<br> ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉

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ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101181745
  • NDC分類 232
  • Cコード C0122

内容説明

紀元二世紀、同時代人さえ「黄金の世紀」と呼んだ全盛期をローマにもたらしたのは、トライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの三皇帝だった。初の属州出身皇帝となったトライアヌスは、防衛線の再編、社会基盤の整備、福祉の拡充等、次々と大事業を成し遂げ、さらにはアラビアとダキアを併合。治世中に帝国の版図は最大となる。三皇帝の業績を丹念に追い、その指導力を検証する一作。

目次

第1部 皇帝トライアヌス(皇帝への道;気概を胸に;ひとまずの帰都;古代ローマの“君主論”;空洞化対策;育英資金;ダキア問題;第一次ダキア戦役;建築家アポロドロス;「トライアヌス橋」;黒海から紅海へ;第二次ダキア戦没;凱旋;戦後処理;公共事業;属州統治;プリニウス;私人としてのトライアヌス;パルティア問題;遠征;死)

著者等紹介

塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チューザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

425
作者の塩野七生さんがアメリカ人よりもプラグマティックだと評するトライアヌス帝。同時代を生きたタキトゥスまでがどういうわけか、この皇帝伝を残していない。ローマ史上まれに見る賢帝であったがゆえに面白みはなかったのだろうか。私生活から妻や姉にいたるまでが謙虚であったようだ。彼の事績を記すのは「トライアヌス円柱」と、往時を偲ばせるインフラの跡だけとは寂しい限りだが、彼自身はパルティア問題を解決できなかったとはいえ、概ね自らの皇帝としてなしたことに満足して死んでいったのではなかっただろうか。2020/09/04

レアル

104
トライアヌスの治世。賢帝の時代に突入。賢帝と呼ばれる割には史料等、記録が少ないとの事だが、インフラ政策、元老院との関係等、素晴らしい!ローマ絶頂期を生み出した皇帝。ただ、筆者同様、賢帝とは?と私も尋ねたくなる。2014/03/11

ケイ

94
トライアヌスは、初めての属州出身の皇帝である。皇帝となった時、ケルンにいたトライアヌスはひとまずローマに帰り、寛容な政策をとる。そして再びダキアに戻って勝利し、「ダキクス(ダキアを制した者)」の称号を得る。その後も、橋や道路やインフラの整備などローマ国内の安定をもたらした。晩年には、パルティアへ遠征し、カスピ海までも領土を広げるが、ローマ帝国の領土は史上最大となるも、パルティア各地で反乱が起こり、トライアヌスは病に倒れる。後継者にはハドリアヌスを指名していた。2014/11/10

ハイク

92
皇帝トライアヌスはスペインの属州生まれである。兵役に従事しており所謂地方と軍隊を良く知っていた。その為帝国の安泰に力を入れ、ゲルマニア等の防衛を強固なものにした。 ダキアとの戦では、記念柱として彫刻遺跡に戦闘の様子が残されている。また税制等数々の改革を行い、属州や平民層の生活改善を図った。属州を良く知るため生来の誠実な性格で接し、属州の役人との往復書簡等により、地域の問題点等を把握し統治に役立てた。20年間の皇帝在位期間を通じてローマ帝国を最大の領土にした。後継にハドリアヌスを指名して生涯を閉じた。 2018/11/23

優希

87
「黄金の世紀」と称されたローマ時代をもたらした賢帝のうちの1人、トライアヌスに焦点が当てられています。属州出身ながら、皇帝に相応しいと思われる行動を多々行っていくのが凄いところです。皇帝に座してから死するまで、真面目にその興行を成し遂げていく過程は多少真面目すぎるようにも感じますが、後のローマに続く橋渡し的世紀を成し遂げたことは明らかでしょう。2018/08/31

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