内容説明
札幌の大学二年生、高村伸夫は専門課程の選択に悩み、雪に閉ざされた暗鬱なものからの脱出も夢見て、京都の大学の文学部に編入を試みる。が、それに失敗した伸夫は人間へのやみがたい興味から、同じ札幌の別の大学の医学部に進むことを決意する。解剖実習、お産見学の宿直、インターンのための上京など、とまどいにみちた清新な日々の心の軌跡を刻む自伝的長編五部作の第一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
23
1994年3月29日読了。おじさんだって、たまにはこういう本を。(2022年2月5日入力)1994/03/29
茶利
1
こんな風に過ごした医学生がいたのだなぁと結構のめり込みました。第二作はどうなるのか期待します。2014/06/12
yuk yuc
0
子供に借りて読みました。 古い本なのでどうなのかと思ったら読みやすく面白かった。 いつの時代も地方と中心部の葛藤とあるんだなと。 古い話しのようで古くさい話ではなかった。 「ン」が「ム」と表記されるのがクスッとした。2022/11/29