新潮文庫
宗教世界地図

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  • サイズ 文庫判/ページ数 199p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101172217
  • NDC分類 162
  • Cコード C0114

内容説明

混沌の世界情勢を解く鍵は宗教にある―。旧ユーゴで紛争が再燃する可能性は?イスラム原理主義が台頭する理由は?東南アジアで最大の宗教とは?冷戦の終焉とともに明らかになった宗教の底力を、百戦錬磨の通信社記者が読み解く。日本人には理解できなかった国際政治の現実を、地図を使って簡潔に説明する。好評だった単行本に大幅加筆、新たに2編を加えて再登場。

目次

序 混沌の二十一世紀のキーワード―宗教
中東諸国に吹き荒れる「イスラム原理主義」の嵐
「無理解」が引き起こしたロシアのチェチェン介入
韓国キリスト教パワー
イラン・ホメイニ革命の「遺産」
ドイツ統一で変わったキリスト教のバランス
ソ連解体で浮上した中央アジア・イスラム教国
カシミール「神」と「神々」の戦い
ロシア正教の復権
イスラムは王を認めない〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

52
宗教を大別すると、キリスト教、イスラーム(正確にはイスラム教とはいわない)、仏教であるが、各宗教には、数多くのセクト(分派)が存在していて、いわゆる星の数ほどの宗教が存在する。ある意味において、宗教は、その成立していく歴史過程において各民族、集団の勢力と言い換えることが出来るのではないかと思う。よって現在の宗教世界地図は、紛争の世界地図といえるかもしれない。ただ、出版年数の古さから、中東のイスラム国とか、北米のバイブルベルトなどの動向が反映されていないのが、少々残念である。2015/06/15

100

39
長年の積読を消化。 支配者は人を惹きつけ信仰させる力が強く、伝播力の大きな宗教を利用し勢力の拡大にに努め抑圧を生み、その反動で新たな宗教を生まれ被支配層にひろがる。 宗教に頼らず安定的な国家を形成している日本やアメリカは環境的に幸せな国と実感した。今後の変化は心配だけど…2021/11/18

おとん707

13
本書は約30年前の執筆でさすがに今の世界情勢とは違うだろうと思ったが、宗教の世界は30年前と変わらないのでは?30年どころか何百年、千年以上も変わっていないのでは?と思い読んだ。きっかけは今のパレスチナやウクライナ問題。予想通り30年前の記述は今も悉く当てはまった。世界の紛争やテロは例外なくと言っていいほど宗教が絡んでいる。ウクライナにしても背景に中欧カトリック文化の拡大に対する正教の盟主ロシアの復権意識があるらしい。宗教の対立は2000年間解決していない。悲しいが一時的和平の繰り返しで凌ぐしかないのか?2023/11/17

佐島楓

13
平成九年発行ということで、古い本ではあるのだが、当時の世界情勢を地図付きで見ることができ、資料として使えそうである。もちろんまだアメリカの同時テロが起こる前なので、あの惨劇が引き金となり、徹底的に世界中を変えてしまったのだなと考えると、この本に書かれている数々の火種の意味も呑み込めてくる。2012/08/30

まさげ

6
17年前に書かれた本でしたが、現在発生している紛争の原因を理解することができました。改訂版(2014年)の発行を期待します。2014/02/23

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