内容説明
抱腹絶倒のショートショートから、脳天直撃の言語遊戯まで、断筆宣言時代をはさんで10年にわたって著者のもとに降ってきたヒラメキ全356篇。あふれかえったアイデアは天才作家の本領全開。ネタを自由にふくらませて、純文学、エンターテインメント、SF、シナリオなど発展可能性は無限大。絢爛豪華なネタの玉手箱にして、文学史上初、「全作、盗作自由」の使用権フリー短編集。
著者等紹介
筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌『NULL』を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が『宝石』に転載される。’65年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、’92年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。’97年、パゾリーニ賞受賞。’96年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞
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感想・レビュー
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優希
80
くだらなすぎて最高でした。筒井文学のネタが全て織り込まれているいくらでも膨らみそうなネタ。思わずニヤニヤしてしまいます。かなりツボ。2015/10/24
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
64
読友さんのレビューにひかれて手にとった1冊。短い作品は1行、長い作品でも4 ページと超短編集。小説あり、SFあり、手紙あり、シナリオあり、替え歌あり、言葉遊びありと、筒井さんの356篇の凝縮されたエッセンスがちりばめられている。タイトルの天狗の落し文のように、ためになったり笑えたりする作品もあれば、落書きのような意味不明な作品もある。しかし、筒井作品のモトネタになっているにちがいない。つながりを探す意味でも、もっと筒井さんの作品を読みたくなった。2021/08/09
s h i h o
13
くだらない(笑)くだらなすぎて・・・最高(笑)にやにやがとまらない。死化粧のとこ笑ったなあ(^○^)筒井さん、おもしろい!2014/06/28
kinkin
11
うん、なるほどとうなずいてしまう言葉も多かった。筒井版「悪魔の辞典」。2014/03/18
5〇5
7
~お笑いコンビ「千鳥」調で~ 「『天狗の落し文』って知っとる?」 「知らん」 「小ネタの宝庫やで。とにかくクセがすごい。筒井康隆の脳内を覗いた気分になれるんや」 「へぇ~、脳科学者の中脳信子に教えてやろう」 「そんなやつおらん!」2019/04/15