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新潮文庫
新々百人一首〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101169095
  • NDC分類 911.104
  • Cコード C0195

内容説明

王朝和歌の絢爛たる世界が蘇る!藤原定家の「小倉百人一首」、源義尚の「新百人一首」に続き、丸谷才一が新たに編んだ「新々百人一首」。定家と義尚が選んだ二百人を敬遠せず、かつ両人の取った二百首との重複は避けて厳選した百首と、それに付された滋味溢れる長短繁簡とりどりの注釈は、王朝和歌の楽しみを存分に与えてくれる。上巻は、「春」「夏」「秋」「冬」の部を収録。

目次




著者等紹介

丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925(大正14)年、山形県鶴岡市生れ。東大英文科卒。’67(昭和42)年『笹まくら』で河出文化賞を、’68年『年の残り』で芥川賞を受賞。その後、小説、評論、エッセイ、翻訳と幅広い文筆活動を展開。『たった一人の反乱』(谷崎潤一郎賞)『裏声で歌へ君が代』『後鳥羽院』(読売文学賞)『忠臣蔵とは何か』(野間文芸賞)『輝く日の宮』(泉鏡花文学賞)等、多くの著作がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

13
本棚整理。「何代たっても滅びない百首を私は選んだ」ってかっこいいぞ。著者が25年かけて選んだ和歌集。25年分の思索の結晶なので読めども読めども。二条后の「うぐいすの氷れる泪」があれよあれよと芭蕉の「魚の目は泪」に繋がったりと着地の見えないスリルが楽しい。無人島に持っていくなら本書か「薔薇の名前」か迷うところ。上巻には林望氏との対談のおまけつき。「実事はあったか?」を理解の根幹に据え人が人に恋する(乞うる)事を貴ぶ姿勢は大野晋氏との源氏鼎談時と変わらず。(実事についての考察の本領発揮は下巻で堪能できます) 2021/03/10

ケンサン

0
上巻は、春から冬まで。藤原定家の小倉百人一首の向こうを張るつもりで編集されたとのこと。何分、生活に和歌の要素が皆無のため、良いねで終わってしまう。様々な技巧が紹介され、また恋歌以外のものもほとんど恋に関係しない歌はないとのこと。男女の関係性も今とは大きく違い、明治維新で多くの制約が加えられ、現在に至っている。天皇の恋歌は日本文学の象徴だった…浮世離れした話と言われるかもしれないが、時代が違うと片付けず、一つの歴史として何か学び取ることが必要なのかも…現在小説でも衝撃的な作品に出会うことを考えれば。2022/05/01

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