内容説明
恋愛、猫の飼いかた、礼儀作法、言葉というもの…身の回りの諸問題は、考え始めればどこか切なく、密かに愉しい。1970年代初頭、著者は人生の局面で出会うあれこれに、肩ひじ張らぬ洒落た態度で取り組む先達だった―。いまの世の中に溢れているのは、浅ましく計算ずくで夢のない人生論ばかり。損得抜きで気を楽にしてくれる智恵がほしいと考える、あなたのためのエッセイ集。
目次
クワセモノ
狼少年
川の底
花火
キザ
不在通知
百円玉
軍服
放出品
防禦〔ほか〕
著者等紹介
伊丹十三[イタミジュウゾウ]
1933(昭和8)年映画監督伊丹万作の長男として京都に生まれる。映画俳優、デザイナー、エッセイスト、後に映画監督。TV番組、TVCMの名作にも数多く関わり、精神分析がテーマの雑誌「モノンクル」の編集長も務めた。映画「お葬式」発表以降は映画監督が本業に。数々のヒット作を送り出した後、’97(平成9)年12月没
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