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新潮文庫
江戸時代を“探検”する

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101164410
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0121

内容説明

江戸時代の正体を見抜くには何が必要か。出世競争に加え、リストラや官官接待さえもがあった武士たちの世界。自然災害や宗教事件に翻弄され、社会不況や外交問題に直面したあの時代の人々の息遣い。現代との類似と相違をもたらす時代背景を楽しく学びながら、その歴史的教訓をみる。さらに、江戸時代を探るための基本文献の解説からくずし字の読み方まで、史実の見方を親切ご指南。

目次

第1章 武士とサラリーマン(武士とはなにか―武士と現代サラリーマン;忠臣蔵と「かぶき者」―武士の生き方;参勤交代と江戸の生活―武士としきたり ほか)
第2章 江戸時代と現代(武士たちのリストラ体験―江戸の不況対策;島原の乱と「ハルマゲドン」―江戸の宗教事件;宝永四年大坂大地震の教訓―江戸の大震災 ほか)
第3章 江戸時代“探検”の楽しみ方(大岡越前の裁判―史料とテレビ・ドラマの間;くずし字史料の読み方)

著者等紹介

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県生れ。東京大学文学部を卒業後、同大学院を経て、’82年に東京大学史料編纂所へ入所。のち教授。文学博士。『江戸お留守居役の日記』で、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

10
一般向けの本も多く書いておられた、東京大学史料編纂所教授の山本博文氏の著書。江戸時代について、現代人がもつイメージと実態との比較といふ切り口から、幕府のシステム・機構のなかでの武士のありやうなどを紹介。末尾にある「徳川将軍家・大名家関係史料の調べ方」、「くずし字史料の読み方」は、調べもののとつかかりとして何をしたら良いか、といふ実践的な内容で、工具書案内にもなつてゐる。2023/10/20

たーくん

3
市図。もう少しクダケタ内容のが読みたかった。2015/12/19

えぬ氏もわるよのぉ

2
著者のほかの著書とカブる内容もあるが、執筆の時期的に、オウム真理教と島原・天草のキリシタン一揆との比較が興味深かった。阪神大震災の直後だったので、関西の過去の地震の史料の話も。 武家の史料の調べ方やくずし字の読み方は専門的で、ちと難しかったな。2018/10/26

秋津丸

0
江戸時代に人がどんなふうに生きていたのか知りたくて読んだ。  時代劇では、お城の茶坊主といえば賢しくて可愛くない奴だし、留守居役はワイロを貯め込んだりしている悪役だが、実際には役に立っていたんだなぁ。そもそも江戸時代は方言がすごくて、地方から来た武士との会話が微妙との話を聞いたことがある。そういう言葉や文化の違いは、今よりも大変だったんだろう。なんとなく、江戸時代の人というのは別世界の人という思いがあったが、今の人と変わらないんだなと実感した。2014/04/11

雪だるま

0
江戸時代武士と現代サラリーマンの対比が興味深い。 上司先輩との付き合い、おみやげはどのお店のものとか、仕事以外に面倒くさいことが多い。あと勘定奉行と経理部が出世するとか。老舗企業は徳川幕府に近くなるのかなあ。2013/01/18

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