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新潮文庫
ルート225

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101164311
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

公園に弟を迎えに行って帰ってきたら、家からママがいなくなっていた…。中2のエリ子と中1のダイゴが迷い込んだ、微妙にズレたパラレルワールド。学校もあるし、普段と変わらぬ日常が続いているようなのに、なぜか両親がいないのだ。おまけに、死んだはずの同級生が生きていたり、プロ野球選手がちょっぴり太っていたり。一体どうして?必死で試みる母との交信から二人の軽やかで切ない冒険が始まる。

著者等紹介

藤野千夜[フジノチヤ]
1962(昭和37)年、福岡県生れ。千葉大学教育学部卒業。’95(平成7)年「午後の時間割」で海燕新人文学賞、’98年『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞、「夏の約束」で芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

54
YA。パラレルワールドもの。 自分は女兄弟はいませんし、未婚なので娘もいません。なので、(かどうか分かりませんが)最後まで主人公のエリ子に馴染めませんでした。実際、外面がカワイイ子でも中2の女の子の内面とか家族に対しての態度はこんなもんなんでしょうね。2013/05/04

のせ*まり

31
日本産のYAが読みたくなって手に取った一冊。理論社のこのシリーズ、大好きで中学生の時は貪るように読んだなぁ。容赦のない、藤野さんらしい展開がぐいぐい読ませてくれる。鬱展開なはずなのに、カラッとした語口なのが好印象。YAは成長をテーマに書かれることが多いけど、どうしようもない状況の中で、なんとか自分を律する為に、ダイゴを弄るエリに胸がぎゅっとしてしまった。深読みすれば色々伏線が張ってあってじわじわ怖い作品。成長するってことは大切な何かを失って、それを受け入れることなのかもしれないな。良い読書体験でした!2017/09/04

ちはや@灯れ松明の火

25
ありふれたフツーの毎日が退屈で、家族ってのもなんだか鬱陶しい。けれどそんな平凡が突然どこかへ消し飛んでしまったら?大して仲良くない強気な中二女子と弱気な年子の弟が足を踏み入れた不思議の国は、住み慣れた街と瓜二つの平行世界。でもよく似ていても決定的に違うのは口うるさいママと存在感の薄いパパの不在。もう会えないかもしれない両親、帰れないかもしれない元の世界。でも、憎まれ口を叩き合いつつもこの非常事態に適応していけるのも、姉弟二人で居るからかもしれない。そう思うと、家族ってのもまんざらじゃない。2010/08/06

coco夏ko10角

23
姉弟二人がいるはずの人がいなかったり死んだはずの人が生きていたりと元の世界と微妙にずれているパラレルワールドに迷い込む。第一章「ルート196」(14歳)~タイトル「ルート225」(15歳)のエリ子の物語。まさかの結末にびっくり…これは全く予想していなかった。解説にもあったけど、このお話をお母さん視点で見るとすごく辛い。2015/05/28

えりまき

21
2021(232)パラレルワールドに迷い込んだ中2のエリ子と、中1のダイゴの姉弟のお話。いつの間にか疎遠になっていたお友達と仲直りしていたり、亡くなったお友達が元気だったりと微妙に違和感のある世界。公衆電話でダイゴのテレカから家にかけると、いつものママに繋がるのに、両親がいつまでたっても家に帰ってこない。パラレルワールドのお話って、元の世界に戻れるものと期待してたけど、戻れなくてショック。元の世界と今の世界、どちらが本当の世界なの?両親にはもう会えないの??もやもやです。 2021/09/22

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