内容説明
彼らを「事件」に当面させたとき、私は彼らの血が流れるままに、ペンをすすめて行くよりほか、仕方がないのである(作者)―江戸・田沼時代。大川のほとりに、孫ほどの年の妻おはる融通無碩に暮らす、老剣客・秋山小兵衛、体格も性格も父小兵衛とは対照的なり大治郎、男装の武芸者佐々木三冬らが大活躍する、ご存じ『剣客商売』の魅力を徹底解剖。経験者も初心者も、大満足間違いなしの一冊。
目次
池波正太郎『剣客商売』を語る
『剣客商売』事典
『剣客商売』の楽しみ
池波さんのこと
池波正太郎年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
2
剣客商売のガイド本。 作者や読者の様々な立場から、剣客商売の面白さが伝わってきた。 まだ、剣客シリーズは数冊しか読んでないので、もっと読み進めたいと思った。 2018/03/17
s
1
挿絵担当の中一弥と池波正太郎との対談が一番面白かった 剣術の心得は一切ないのに「池波さんの文章をそのまま絵にすれば描ける」とさらりと言ってあれだけの絵を描いてしまう中先生 超格好いいぜ2009/04/23
tekesuta
0
インタビューでこの先の抱負として小太郎を主人公にして書いてみたいとおっしゃっていた。作者の急逝でそれが幻になってしまい残念だ。 2013/09/11
いちはじめ
0
池波正太郎が自作を語った部分が面白い。人名事典の類いは便利なようだが、あまり必要を感じないかな。地図がついているのはなかなか良かった。2000/04/01