内容説明
得体の知れぬ目眩に襲われたその日、小兵衛は、恩師・辻平右衛門ゆかりの侍・井関助太郎を匿うことになる。井関は手負いで、しかも日くありげな小さな男の子を連れていた。小兵衛にすら多くを語らぬ井関に、忍びよる刺客の群れ。小兵衛は久しぶりに全身に力の漲るのを感じるのだった。一方江戸城内では、三冬の父・田沼意次が窮地に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめこ
22
★★★★★なんてこったい!小兵衛さん突然の目眩に倒れる!とはいえそこは小兵衛さんなだけにスーパーな昏倒(笑)。田沼意次は切れ者のどっちかというといい印象があるのは剣客商売の影響なのかもしれないな?一線を退いてなお生涯現役スーパー剣客小兵衛さん!の痛快剣劇ばかりが印象に残っていたのだけれど、老いや死についてもこんなにしっかり書かれていたんだなぁとシリーズも終盤今更ながら。2023/01/03
出世八五郎
7
20人に囲まれて勝つ♪
たーくん
5
得体の知れぬ目眩に襲われたその日、小兵衛は、恩師・辻平右衛門ゆかりの侍・井関助太郎を匿うことになる。井関は手負いで、しかも日くありげな小さな男の子を連れていた。小兵衛にすら多くを語らぬ井関に、忍びよる刺客の群れ。小兵衛は久しぶりに全身に力の漲るのを感じるのだった。一方江戸城内では、三冬の父・田沼意次が窮地に…。2017/06/15
仮面堂
5
登録するのは初めてだけれども、もう何度目かの再読。『作家の猫』池波正太郎の章に登場した「おたま」が読みたくなってつまみ食い。猫祭り絶賛開催中。2012/12/03
s
5
ふらりと戻ってきた家猫に導かれ すっかり呆けてしまったかつての好敵手と再会してしまう短編「おたま」が凄い 老いることの悲しさおっかなさをこれでもかと感じさせられますごめんなさいもう勘弁してください! 表題作「二十番斬り」は秋山親子が暗殺だとかお家騒動だとかに巻き込まれるいつものっちゃいつもの話なんだけども 冒頭でいきなり小兵衛先生が倒れるもんだから大変びっくり致しました 既刊で「90歳まで生きた」とはっきり名言されていたけど心臓に悪いわー・・・2009/03/06