内容説明
「名は秋山大治郎」とわざわざ名乗って辻斬りを繰り返す頭巾の侍。しかも狙われるのは、幕閣の中枢で対立する田沼意次と松平定信の家臣ばかり。意次の娘・三冬の夫である大治郎は窮地に追い込まれ、身の証を立てるため、家から一歩も出ない暮らしを余儀無くされる。小兵衛は、四谷の弥七と傘屋の徳次郎だけを頼りに必死の追跡を始めるのだが…。シリーズ初の特別長編、第１０弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
44
【再読】剣客商売シリーズ第10弾。番外編で長編を先に読んだりしたのだが、本当はシリーズ初の長編。「秋山大治郎」とわざわざ名乗って辻斬りをする謎の頭巾の侍。狙われるのは、田沼と松平定信の家の家臣ばかり。その裏にあったのは……。小兵衛の凄みを感じました。また傘徳の心意気が感じられました。2024/02/15
まめこ
18
★★★★★10冊目、満を持しての長編！秋山大治郎の名を騙る辻斬りが出没。大治郎の無実は早々に判明するも、犯行は止まず。一体誰がなんの目的で？外出を禁じられた大治郎に代わってメンバー総出で犯人を追う。傘徳ほんといいやつ！存在忘れてたけどまたあの御方の陰謀か！辻斬犯にもうちょっと因縁絡めてほしかったかな。事件と並行して首吊り志願者を拾った〈狐雨〉の又太郎と小枝さん夫婦。お狐様は去ったっぽい～！2022/11/11
toshi
8
長編は流石に読み応え充分。 鐘ヶ淵の家で最後の打ち合わせをした晩、又六に明日また来るように言って、又六も「きっと来ます。」と言ってるのに、翌日は全員でそのまま出かけてしまうのはどういうこと・・・。誰もいなくて又六が可哀想（笑）2015/01/24
HaruNuevo
4
シリーズ初の長編。主人公の一人である秋山大治郎の名を騙り辻斬りを繰り返す謎の剣客、その背景には田沼意次と松平定信との対立があり、さらにその背後に暗躍する一橋家。 サスペンス、ミステリ、剣撃とエンタメ要素満載の特別長編。楽しみました。2020/06/23
たーくん
4
「名は秋山大治郎」とわざわざ名乗って辻斬りを繰り返す頭巾の侍。しかも狙われるのは、幕閣の中枢で対立する田沼意次と松平定信の家臣ばかり。意次の娘・三冬の夫である大治郎は窮地に追い込まれ、身の証を立てるため、家から一歩も出ない暮らしを余儀無くされる。小兵衛は、四谷の弥七と傘屋の徳次郎だけを頼りに必死の追跡を始めるのだが…。シリーズ初の特別長編、第10弾。2016/03/26
