内容説明
音もなく小兵衛の前に現われ、「秋山先生に勝つために」、８年ぶりに帰ってきたとうそぶく役者のような若侍の正体は？次々と道場を襲い相手を一撃のもとに殺していく魔性の天才剣士と秋山父子との死闘を描く表題作。愛弟子に〔なれ合い試合〕の許しを求められ、苦衷を察して許可を与えた小兵衛が、皮肉にもその試合の審判を引き受けることになる「雷神」など全８編。シリーズ第４作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
39
【再読】剣客商売シリーズ第4作。「夫婦浪人」「鰻坊主」が特によかった。毛饅頭のくだりは笑いを誘われました。2023/12/27
まめこ
19
★★★★★小兵衛さんの使いで箱根まで見舞金を届けた大治郎が行き逢った剣客は。はにかむ息子と母親が微笑ましい「箱根細工」。助九郎を思う弥五七の献身的な愛「夫婦浪人」。大治郎立ち会わずして敗れる！雲弘流たぁさん恐るべし「約束金二十両」。生きたいか死にたいか？わかるまで生きてみることさ。小兵衛さんかっこいいねぇ。大治郎と三冬ちゃんそろって饅頭に首を傾げる(笑)「鰻坊主」。イイ感じになってきた！2022/09/18
toshi
7
蝸牛を掘った銀の煙管を作ってもらう話が出てきたけれど、鬼平の持ってるかたみの煙管は京都の職人が作ったものなので別物です。毛まんじゅうも出てきます（笑）2015/01/17
みけのすずね
5
騙り坊主に溺れ坊主…録な坊主がいませんなあ。しかし誰にもまして恐ろしく強かったのは神がかった天魔、千代太郎。魅力的だったから、また出て欲しかったなあ。そのあとの太兵衛は小兵衛に変わった人と言わしめ、二人の親交がよいもんだ。2016/09/24
文章で飯を食う
5
楽しくてたまらない。2011/04/20
