新潮文庫<br> アメリカ素描

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新潮文庫
アメリカ素描

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101152363
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

内容説明

普遍性があって便利で快適なものを生み出すのが文明であるとすれば、いまの地球上にはアメリカ以外にそういうモノやコト、もしくは思想を生みつづける地域はないのではないか。―初めてこの地を旅した著者が、普遍的で合理的な「文明」と、むしろ不合理な、特定の集団(たとえば民族)でのみ通用する「文化」を見分ける独自の透徹した視点から、巨大な人工国家の全体像に迫る。

目次

第1部(私にとっての“白地図”;韓国移民の急成長;労働力という“商品”;文明の中の職人;ベトナム難民の街;オークランドの広場で;「WASP」について;排日問題の原形;アジア特捜隊;英雄待望の国;少数民族「ゲイ」;親切文明)
第2部(人間という厄介な動物;死んだ鍋のユーモア;フィラデルフィア・資本の論理;危険な都市;アフロ・アメリカン;二十世紀は難民の時代;清教徒感覚;黒人英語;ポーツマスにて;弁護士社会;日本研究;志的復習;人間関係を求めて;独立について;貿易センターからの夕陽;ウォール街;ブロードウェイ雑感;アメリカ的善意)

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923‐1996。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。’66年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。’93(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

93
独自の視点で描かれるアメリカですが、歴史的立場に立って見ているのが司馬さんらしいところだと思います。普遍的な「文明」と不合理的な「文化」を見つめ、巨大な国家に迫っている印象を受けました。幻想的なアメリカンドリームを思い描きがちですが、改めて現実としてのアメリカを知らされます。アメリカの向かう方向性を考える上でも有意義な旅行記だと感じました。2018/01/21

レアル

66
「街道をゆく」アメリカ西海岸&東海岸版という感じかな。移民やWASP、黒人差別等を文化と文明を根底に置き描いている。平成元年の発行で今から30年近く前に描かれた本だが、アメリカ史を中心に描かれいるので、読んでいて懐かしさは感じるが古さは感じない。これらをたった40日の滞在時間で感じ描くのだからいつもながら司馬氏の博識ぶりと、そして「素描」とする自由で表現豊かな筆致が素晴らしい。2017/10/30

molysk

65
文明は合理的で誰もが参加できる普遍的なもの、文化は不合理で特定の集団(たとえば民族)のみ通用する特殊なもの。現代において、様々な文化を受け入れて、世界に通用する普遍的な良いものを作るのは、人工国家アメリカのみが成しえるのでは。現代の文明はアメリカにある――。アメリカの地で市井の人に会い、この国家を構成する文化の原型を切り出す手並みは、当世一代の知識人である司馬遼太郎のなせる業。また、合理的な文明のみでは生きられず、非合理な文化も必要、という30年以上前の指摘は、現在の米国の分断を予見していたかのよう。2021/07/24

i-miya

62
2013.12.28(12/28)(つづき)司馬遼太郎著。 12/28 (p067) それにしてもLA郊外で食った寿司はうまかった。 寿司は日本では、既に固有なものを脱して、普遍性に達した食べ物だといえる。 寿司の一つの原型は、近江の鮒ずしだろう。 ベトナム人が急に見たくなった。 リトル・サイゴン。 第二の子宮-井上ひさし、うまく言ったものだ。 アメリカというのは一度大火傷した地域には二度と手を出さない国だと私は感じている。   2013/12/28

優希

58
文明と文化を見分ける視点は司馬さん独自のものだと思いました。アメリカという様々な「モノ」「コト」を生み出す地域の姿が独特の理論で語られます。文明というものは全てここから発信されているのかもしれません。2021/09/29

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