出版社内容情報
隻腕忍者の妄怨、邪宗尼の媚態、妻美保代の最期。狂四郎の贋者を斃せ。死に場を冀求し、ただ彷徨うのみ。
贋狂四郎に扮し、あらゆる奸策を弄して狂四郎に挑戦する甲賀忍組第三番を筆頭に、次々と出現する忍者たち。公儀隠密中随一の使い手白鳥主膳を交えた三つ巴の戦いが展開する。土方縫殿助と、その幕下の数十名に囲まれて疾風の剣技をみせる狂四郎……。こうした死闘が連続する中にあって、狂四郎を命がけで慕い続けてきた可憐な女性・美保代が静かに息を引き取った。
内容説明
贋狂四郎に扮し、あらゆる奸策を弄して狂四郎に挑戦する甲賀忍組第三番を筆頭に、次々と出現する忍者たち。公儀隠密中随一の使い手白鳥主膳を交えた三つ巴の戦いが展開する。土方縫殿助と、その幕下の数十名に囲まれて疾風の剣技をみせる狂四郎…。こうした死闘が連続する中にあって、狂四郎を命がけで慕い続けてきた可憐な女性・美保代が静かに息を引き取った。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
47
無頼控シリーズは連作短編が続きますが、この巻で一応クライマックスを迎えます。死闘が連続する展開に目を離すことができませんでした。面白かったです。2022/05/12
ken_sakura
14
変わらず面白かった(^。^)全6巻の無頼控だけど、無頼控の正編は5巻で完結。6巻は続30話の位置付けとのこと。甲賀忍組との死闘。宿敵白鳥主膳との決着。4巻最終話ほのぼのとした始まりから悪夢のように終わるその話で、「死体を下さい」と狂四郎を訪ねる変人蘭学医曾田良介が再登場。意外に物語に馴染んでいるのが面白かった。妻美保代病没。2017/10/28
Kira
12
図書館本。再読。無頼控シリーズ正編は五巻まで連作短編が連なるが、この巻ですべての伏線が回収される。美保代の墓に供えられた男雛と女雛の首こそが、物語の発端だった。たくさんのエピソードの中にはミステリとして楽しめるものもある。剣客小説でありながら歴史小説でもあり、さらにちょっとした謎解きもあるという極上のエンタテインメント。何度でも読み返したくなる。2021/12/11
tai65
2
星4つ2018/06/10
東森久利斗
2
清廉潔白、質実剛健、豪放磊落、完全無欠、…、時代劇からアニメやウルトラマン・仮面ライダーシリーズまで、勧善懲悪な鉄板ヒーロー像からは程遠い、境界性パーソ ナリティー障害を疑わせる混沌としたキャラクター設定。半世紀以上前、日本人が超保守的であった戦後まもない時代、GHQや黒船への畏敬と羨望のように、ダークサイドのヒーロー、ダースベイダー、バットマンと同様に新しい国民的ヒーローとして受け入れられたのではないだろうか。2017/08/22