新潮文庫
あの世 この世

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  • サイズ 文庫判/ページ数 188p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101144399
  • NDC分類 184
  • Cコード C0195

内容説明

僧侶歴30年で文壇の大御所と、臨済宗名刹の副住職で芥川賞作家。年の差34歳のふたりが初顔合わせ。お互いの小説や修行僧時代の秘話から始まった対談は、やがて「愛欲の悩みをどうするか」「不慮の死はどうやって受けとめるか」といった話題に。聖俗の両側から人の煩悩を見つめながら、あの世とこの世を縦横無尽に語り合う。作家で僧侶のふたりがやさしく教えてくれる、極楽への道案内。

目次

1 あの世はあるのでしょうか(愛する人に死に別れるくらい、苦しくつらいことはありません;「そろそろお迎えですよ」とはなかなか言えません;本当に愛している人はみんな死んでしまった;地図のない国へ旅立つのは心細いことです;お葬式の時にこんな文章を読んでもらいたい)
2 仏教に入るまでの道を辿る(宗教、宗派を超えて、好きなものは好きなんです;信仰生活をしている人にしか、わからないこと ほか)
3 お釈迦さまの慈悲と最後の旅について(お釈迦さまこそ完全な慈悲の権化です;仏教的な慈悲から男女のことを考える;人知れず、遊行のうちにのたれ死にたい;自らを拠りどころとせよ、私なんかに甘えるな)
4 この世の苦と楽について教えてください(私たちの悩みを聞いてください;なぜいじめが起きるのでしょうか ほか)
5 ふたたび、あの世とはどんなものでしょうか(寂聴極楽ツアーにみんなで行きましょう;あの世は人間に残された最後の夢;祈り、願いが成就する時;この世は美しい、あの世も美しい)

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922(大正11)年、徳島県生れ。東京女子大卒。’61(昭和36)年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年得度。法名寂聴。’92(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞を受賞。文化功労者

玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956(昭和31)年、福島県生れ。慶應大卒。臨済宗妙心寺派の僧侶。デビュー作「水の舳先」が芥川賞候補となり、2001(平成13)年、「中陰の花」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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