新潮文庫<br> 恐怖対談

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新潮文庫
恐怖対談

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101143101
  • NDC分類 914.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

186
面白いのだが、なぜ面白いのかわからない。私には縁のない話が多い中で半村良のバーテンの話は、私も新宿でバイトした際少しだけバーテンやらされたことがあるから気になったが、まるでレベルの違う話だった。吉行が(生島と長部が左右から抑えるのを振り切って)肌の感じのヤバい女と二階に上がっていく話があり、それを吉行は「久しぶりに娼婦らしい娼婦に出会った」と語っている。立原正秋はヤクザにやられた後のやり返しが、金玉潰したり肋骨折ると凄まじい。山口瞳の礼儀作法、今さら学ぶ気になれない。彼ら…父の世代と私との違いは何だろう?2023/07/03

sabosashi

2
三十年以上もまえの対談集、十人と対談を交わすがそのうち吉行も含めて存命しているのは長部 日出雄と筒井康隆のみ、ノスタルジーに満ちる。この作品は空港に着いての待ち時間、飛行中、その後とのんびりとした読み物として手にとったもの。筒井が夢について語った部分は興味深い。殿山泰司とは「愛のコリーダ」の撮影前の対談ではじめに本人がどんな心持ちであったかわかる。今東光のいつもながらの開き直りにはやはり凡人が付いていけない風格のようなものがあり。北杜夫は舞台裏というか、本来はどんな人なのかわかる。渡辺淳一はいつもの通り。2014/07/08

遠藤 悪

1
あまりピンと来なかったが、今の自分には分からなかったからだろう。何となくではあるが、知識というものの質が現代とはかなり違うんだろうな、と思った。それはどちらが上とか言う話じゃなく、この頃の知識や、見識は身をもって得た知識だな…と。2020/09/26

ドント

1
昭和49年から51年に行われた、吉行淳之介がホスト役の対談を10組分集めた一冊。メンツは当時の流行作家や大御所ばかりでどんなスゴい話が飛び出すやらと思って読んだのだけど、案外平和なトーン。いや実は渡辺淳一の死体話や立原正秋の喧嘩話や今東光の山田耕作全裸話なんてとんでもないんだけども、なんだか場の空気がほんわかしているのだ。これが吉行淳之介という人の人徳?なのだろうか。通俗的なやりとりなのに時折ひょこっとコワいものが顔を出す。おもしろかった。2014/06/17

ぺぱごじら

1
対談の名手登場。当時は遠藤周作さんが、中々話せない特異な方を捕まえて対談をし「対談の名人」と呼ばれていました。吉行さんはゲストから話を引き出す巧みさで名手と評されていました。

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