新潮文庫<br> 飢餓海峡 〈上巻〉 (改版)

個数:
電子版価格
¥649
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
飢餓海峡 〈上巻〉 (改版)

  • 水上勉
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2011/11発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 18pt
  • 提携先に15冊在庫がございます。(2024年04月27日 17時33分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101141244
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

貧しさから這い上がるには、殺ししかなかった。圧倒的リアリティで人間の宿命を描き切る水上文学の金字塔。

樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった……。そして、巧なり名を遂げたとき、殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

197
層雲丸沈没事故と 殺人事件を絡ませた 骨太の作品である。昭和22年当時の 薄暗い時代の雰囲気が 貧しさとともに 蘇る。青森の酌婦 杉戸八重の薄幸さが 古き良き社会派小説の香りを醸し出す。 青森から 東京、舞鶴へ…下巻の展開が楽しみ。2018/09/06

のっち♬

153
娼妓の八重は謎の客から大金をもらい下北から上京。一方、警部補は強殺放火犯として彼を追う。推理小説としても社会派小説としても充実した過渡期の代表作。洞爺丸事故や岩内大火を題材として盛り込み、新円発行でインフレへ爆進する戦後社会の中で、闇商売をやらなければ生きてゆけなかった一般市民の凄惨な生活苦が仔細かつリアルに描かれているのが大きな魅力。制度の欠陥で再犯しか道がない刑余者、寒村に生まれて大した教育も受けずに社会に送り出される子供たち。冒頭一文に戦後の混乱と因襲の犠牲となった彼らに渦巻く怒りや悲しみが重なる。2022/08/16

あつひめ

76
つい最近車を走らせた海沿いの地名が出て、昔の断崖絶壁のようなところにできていた道路跡を思い出しながら読んだ。戦後間もない頃の不運な事故と、欲望に駆られて行われた犯罪。全く関わりのない女の人生の末路。荒れ狂う波にみんなの人生が飲まれたような…。雨のあとの濁った海と重ねあわせながら上巻を読み終えた。長い年月、じっとしていた者が動き出す気配。下巻も楽しみです。2014/08/19

goro@80.7

69
洞爺丸遭難事故と同じく起こった火災をベースに水上勉が組み上げたミステリー。ウン十年振りに再読してます。情けを掛けた娼妓の八重なのに・・・。終戦後とはいえし逞しく生きた八重なのに哀れ。下巻は追いつめてやるぜ!2022/06/19

みも

67
時は昭和22~24年、戦後間もない動乱期。進駐軍将兵が闊歩し、復員兵がうろつく猥雑で雑駁な街角。価値観が転覆し、家財を悉く消失した人々が、困窮に喘ぎながら必死に生きていた時代。松本清張を彷彿させる地道な捜査に明け暮れる刑事と、身体を売る事でしか生きる術無き青森下北寒村の女性に焦点を当てる。ミステリーとしては粗さも目立ち未成熟だが、民俗学的に貴重な資料として興味深い。それにしても裏表紙の粗筋はあからさまなネタバレ…しかも上巻の読みどころの言及もピント外れ。一気に10年近くの歳月が流れ急展開を見せる。下巻へ…2018/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/544151
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。