内容説明
新旧2種類の地図を見比べ、旧街道や廃線跡を歩く。東京23区の飛地を実地検分する。世界中の鉄道記号を比較し、東京タワーやエッフェル塔、京都の「大文字」を地図上に発見する。近所のマンションに昔の地名を探る。エヴェレストのゲジゲジ等高線やヨーロッパの「五稜郭」を見つける。地味に見える地形図を、自分流に愉しむ「大人の自由研究」。
目次
1 地図を歩く(〆切バス停探訪記;歌志内線廃線紀行 ほか)
2 地図を読む(鉄道の記号;道路記号のお国ぶり ほか)
3 地図を眺める(消えていった銀座の町名;埼玉県に東京都二三区の飛地がある! ほか)
4 地図が気になる(等高線、そのゲジゲジ的なるもの;地図の地形表現あれこれ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
5
地図についてのさまざまな面白さを縦横に語った一冊。叙述はあまり体系的ではなく、著者の気の向くままにあれこれ話題が飛んでいく感じ。印象的なのは世界の地形図で、同じ近代測量図なのだから世界共通かと思いきや、かなりお国柄が出ていて、記号から書式から百花繚乱なのですね。2018/07/31
8
1
地図ライターの第一人者による、地形図の楽しみ方を具体的に解説した一冊。読むと地形図を持って近所を歩きたくなる本。 しかし作者のオタク的な部分が禍いし、“ここまではみんな知ってる”“ここからもう一歩踏み込むともっと面白い”というラインに少しズレがあるので、所々難解でツラい上に、せっかくの地形図ジョークがスベる。地形図をもっと読めるようになって、本を楽しめる様になりたくなるのも狙いなんだろうか。2023/09/16
のげぞう
0
主に日本の地図についてあれこれ脱線をしながら説明したもの2017/03/08
まさおぢさん
0
詰まらなくはない.2010/08/12
久守洋
0
『地図ざんまい・しますか』の文庫化。第1章は廃線跡などの紀行で面白い。他の章も良くまとまっていて一気に読んだ。解説は堀御大の謙虚な文章で、充実の一冊。だが絶版。2009/11/22