感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yusukesanta
16
石和温泉を旅行中、暇があればこの本を読んでいた。途次、イナゴの佃煮などを買った駅前の「ふじのや」さんという土産屋にキャリーバッグを置き忘れたせいで、東京にもあるなんの情緒もないネットカフェで、もう一泊する破目になった。それにしてもなんて孤独で自由な本だ。身軽になるためにあらゆる煩わしいものを捨てて各地を漂流する「流浪の手記」と「いのちのともしび」なんてほんとすごいぜ。生命の底、涯のない虚無から綴られたコトバたち。知らない土地で、自分も、「渡り鳥のジミー」になった気分で、明け方、ジョナサンで飯食って帰った。2016/05/04
ぱちぱち虫
1
なんだか寂しい気持ちになった。生き生きと孤独である。2012/09/01
つタン
0
例の小説の事件自体は知っていたが著作を読むのは初。楢山節考も読んでいないという状態で、例の事件の印象からして余計なことしたがる人なのかなと思っていたのだが、この随筆を読んで印象が変わった。不気味なほど童心のある素直な人なのだこの人は。とにかく素直に心の向くまま書いている。年齢も考えると相当不気味だ。面白い。あとマザコン。2015/10/17
天来
0
おおが2021/01/03