新潮文庫<br> 樅ノ木は残った 〈下巻〉

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新潮文庫
樅ノ木は残った 〈下巻〉

  • 山本周五郎
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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101134666
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



山本 周五郎[ヤマモト シュウゴロウ]
著・文・その他

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

434
物語の終盤は怒濤の勢いで一気に駆け抜けていく。そして、エンディングではタイトルに選ばれた樅ノ木の静謐な姿が描かれ、静かな余韻のうちに閉じられる。山本周五郎が、この小説を書いた目的は、歴史の謎に挑むことにあったのではないだろうし、また史上通説となっている逆臣、原田甲斐の汚名を灌ぐことにあったのでもない。周五郎は、真摯に原田甲斐の人間性に想像力を廻らせ、そして丹念に誠実に造型していったのだろう。そして、結果的にそれは矛盾をすべて包含し、自らの苦渋さえをもそこに飲み込んだ稀有な原田甲斐像を生み出したのである。2019/07/07

遥かなる想い

205
伊達騒動の中心人物として 極悪人の烙印を 押されてきた原田甲斐を 主人公にした 作品の最終巻である。 お家のために 自ら 悪人となり、伊達家を 守る…宇乃が最後に 見た 樅ノ木が 心に残る… 武士の生き様を 清冽に描いた 伝統的な 歴史大河小説だった。2018/08/12

みも

192
哀惜と寂寥感…しばし茫然…押し寄せる粛然たる深い感銘。卓越した構成の妙技が光る、歴史大河小説であると同時に、滋味に溢れた労作にして名作。史実を基に描かれる以上、事実は一つしかない。だがしかし、眼前にある史実は必ずしも真実とは限らない。時の権力者に不都合な真実は隠蔽され、時代の趨勢が真実を歪曲するのは自明の理。事実は一つだが、視座により「善」にも「悪」にも成り得る。政争の渦中に斃れた崇高なる孤高の人・原田甲斐の肖像で示す清廉の美。彼と関わる女性陣や伊藤七十郎、柿崎六郎兵衛、宮本新八らも人間味豊かに描かれる。2020/05/05

やま

127
万治3年(1660年)7月18日に伊達家3代目藩主綱宗の逼塞から始まったお家騒動は、寛文11年(1671年)3月27日の酒井雅楽頭邸の老中評定の控室で、原田甲斐以下4名の伊達家重臣が酒井によって殺されたことで約11年間の物語が終わります。酒井は、原田甲斐に敗れて殺すしか選択が無かったと感じ取れます。著者は、一貫して原田甲斐を書いて来ました、無口で、微笑みをたたえ、人に愛される人間として。領地では、人と会うのを嫌い、山に籠り鹿を追う山男として描いて来ました。そして女性に好かれる魅力的な男として…。2021/10/13

びす男

104
鮮烈な死ではなく、忍耐の道を選んだ原田甲斐■秘密を暴いて他の家臣とともに襲われた甲斐は、死の間際に訴える。「私が乱心した結果です、私のしわざだということをおわすれなきよう」。私が罪をかぶれば、伊達家62万石は安泰だ、と。余人の理解から離れて奮闘した男の振り絞った声が、活字を通して耳に届いた■タイトルが味わい深い。救いのない彼の生涯を、ただ佇んで見守ってくれるのが樅ノ木である■読者は、その姿に意味を見いださずにはいられない。「救い」と呼ぶには曖昧すぎるが、人の苦悩を背負うように立つ木には感動的なものがある。2017/11/09

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