感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
redbaron
14
各話共通に「不安」が付きまといます。深い霧の中に迷いまくっているような。そんな中でもちょっと「愛」を感じる話があったりと、暖かくなります。ユーモア小説と違った北氏の顔を見ることができ、この人はやっぱりスゴイ人なんだなと感じる今日この頃。あ~あ、幼稚な感想…2016/03/17
双海(ふたみ)
12
古本なので奥付に蔵書印がありました。ユーモア小説とはまた違った味わいがあります。2014/09/16
パフちゃん@かのん変更
4
1974.3.3
フジコ
2
北杜夫の初期の作品集7編。精神科医であり、船医も経験し、戦争も体験している北氏だからこそ描くことのできる作品集。人間の苦悩や不安定さ等が表現されており、ユーモアに溢れた「どくとるマンボウシリーズ」とは印象が全く異なる。「どくとるマンボウ航海記」と同じ、船医をしていた時の「河口」で対比するとわかりやすい。作品のなかには、時折内容が理解しがたく、ページを戻って読み直して、思索せねばならなかったり、最後の解説を読んでやっと理解する箇所もあり、北杜夫ワールドの奥深さを感じた。2012/05/17
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