内容説明
この時代のカケラを、文化、言葉、風俗、社会、メディアの分野から拾い集め、言文一諸、ハンフリーなんて言葉で、無重力の時代、カフェバー、椎名誠の文体、ビートたけし等を軽く鋭く斬っていく。即席マクルーハン入門もあれば、多田道太郎氏との対談も収録。この一冊で、訳の分からん世の中のことも分かってきたような気になる、これぞ“いま”という時代の広告になっている本だ。
目次
無重力の時代
言文一緒の時代
カフェバーの時代
ハンフリーの時代
テレビの時代
語りと騙りのレトリック
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meg
2
笑った。視点がおもしろい。2023/02/01
ショーリ
1
僕がちょうど生まれた頃の世の中を、天野さんの軽妙な語り口で覗いた本。巻末での多田道太郎さんとの対談でも語られているけど、天野さんの文章はホントに読みやすい。本文で紹介されている「言文一緒体」や「昭和軽薄体」を上手く使われている感じ。僕もこんな文章を書いてみたい。2014/11/27
satochan
1
題名をみて、どういう話なのだろうと思ったけれど、どうやら、時事的な話ということのようだ。1990年ごろのことがわかる。この本に10のカタカナ語みたいなのがあるけれど、今読めば意味がわかる。意味わからんといわれているカタカナ語も時間とともに定着していくんだろうなと実感。今当たり前にあるものが、当時は新鮮だったりしたんだろうな。2013/08/05
CLEAR
1
文章がうまい。うまくて軽い。軽いからススッと読める。というのは巻末の対談にある言葉ですが、その通りの内容と感じました。普遍的な広告論の入り口とも言え、楽しめた一冊。2011/11/18
かわのふゆき
1
メディア論?みたいな話ばっかり読んで、アタマおかしくなりそームキーッ!!と、なったので、ちょびっと読んでみたら、マクルーハン的に言うと、ホットなヘッドがクールなヘッドになりました。2009/09/04