新潮文庫
源氏物語 〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101127217
  • NDC分類 913.369
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maekoo

5
再読。 原作に沿いつつ独自の個性を表出している円地訳。 ついに完結! 宇治川の激しくしかし優美な川の流れに翻弄される如くある浮舟を巡る様々な人々の関りと、これまでにない「生」と其々の人間心理を深く描く東屋から夢浮橋まで。 今回も薫は大将、匂宮は兵部卿と立場で表現し、女三宮は御母入道・入道の宮等々逆に複雑な関係性と立場による足枷や想いの違いが理解しやすい! 又、今文学界で失われつつある美しい相手を尊重した敬語や丁寧語が溢れていて日本語表現の素晴らしさを実感します! 北の方・浮舟・大尼君・横川の →②2023/12/04

ささ

2
人生初めて通読した源氏物語。円地さん版、読みやすかったです!エンパワメントされる作品ではありませんが、読者に対して物語を楽しむ、という幸せを提供していることこそ、千年読み継がれる理由かもしれません。2024/03/26

バーニング

1
オチがお見事。長い長い物語の結末をここまで寂しく、かつ呆気ないかのように終らせたのは訳文としても非常に上手いなと思ってしまった。命は儚いし、人の死は現世を生きる人間に重く重く禍根を残していく。2020/09/30

竹香庵

1
各帖を瀬戸内源氏と交互に読了。だである体はですます調より突き放しているようで、雅さにおいてはこちらに軍配か。格調高さが根底に流れているように思う。よく言われる加筆だが、私見を述べれば全く気にならなかった。それよりも、誰訳か悩む前に読み通してみてはどうだろうか。式部は、色欲と潰された面子に拘るそれぞれの男に比し、精神的な成長を遂げた女を描きたかったのか。結局小君にも会わない。与謝野源氏でもそのくらいのことは読み取れたが、こんなストーリーだったのか。和歌の訳は秀逸。できれば巻末に訳者の所感・感想が欲しかった。2019/04/29

amanon

1
与謝野訳で読んだときには、薫の大君並びに浮橋に対する思いに心引かれて読んでいたような記憶があるのだが、訳文の違いからくるものからか、それとも時間を経たためか、それよりも筋運びの面白さ巧みさに引かれて読み進めていたような気がする。この書で際立つのは匂の宮のにくたらしさ。「お前こそが諸悪の根源」と言いたくなる源氏ファンは多いのではないかと想像するのだが。それからラストのあっけなさは与謝野訳で読んだとき以上。男だからこう思うのかも知れないが、最後に少しでも薫と浮橋の対面を実現させて欲しかった。2009/12/08

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