感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーブル
11
人騒がせな行動をあえて取りながら、周りから助けられて窮地を凌ぐ。しかし懲りることなくまたしても危ない橋を渡る。これはヴァンパイア・クロニクルにおけるやんちゃ王子レスタトと同じではないか。あえて選ぶ「してはいけないこと」は、それでも許される自分の立場への奢りと、構って欲しい、注目して欲しいという甘え。母の愛に飢え、満たされずにその穴を埋めるために似た人への道ならぬ恋を選び、次々と平穏とはかけ離れた恋を続けるのは、もしかすると誰かに注目してもらいたい、たしなめてもらいたい、という気持ちの裏返しではないか。2024/03/20
maekoo
9
再読。 省略と付け加えが絶妙な円地訳。 基本的に訳者の個性が出ていて敬語や尊敬語の有る訳を手に取る趣味趣向があるのでその中では一番好きな訳者。 この巻は帚木から槿(朝顔)まで。 須磨落ちから出逢いの明石を挟んで六条御息所との別れと再会、様々な女達との再会と光の上昇気流を描く。 和歌の前後の文章がその歌に至った過程も描いていて解り易いし場面変換で段落を開けてくれているので状況を理解しやすい構成になっている。 付け加えの文が雅で品が有り物語世界を巧く膨らませていて読みやすい。 個々の名称が良く変わるので留意。2023/07/28
野の花
6
巻二だけだったけど見つけて購入。一世代前の人の訳で文章が今まで読んできた中では難しいかな。名前が官位名だったり、君とか上とかこれは誰だ？って考えたり。でも詳しい訳なので細かいところが分かったりして良かった。2019/11/26
kaya
6
一巻で勢いにのったのか、二巻はあっという間に読了。こんなにおもしろかったのか源氏物語。三巻がなかなか見つからないのがもどかしい！はやく続きが読みたくなる源氏、です。2015/02/25
櫛部晃季
3
1巻を読み始めてから、ちょっと馴染めないかもと思っていたのだけれども、2巻で多少物語に動きが出てきて読めるようになって来た気がする・・・ でも、やっぱり馴染めないかもしれない。 あと4巻。 先は長いな・・・2015/05/28
