新潮文庫<br> 私という小説家の作り方

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新潮文庫
私という小説家の作り方

  • 大江 健三郎【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101126210
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

小説中の「僕」とは誰か?ジャーナリズムや批評家をアテにせず小説を書いていくには?なぜ多くの引用をするのか?失敗作はどれか?―『奇妙な仕事』以来40年に及ぶ小説家生活を経て、いまなお前進を続ける著者が、主要作品の創作過程と小説作法を詳細に語り、作家人生を支えてきた根源の力を初めて明かにする。文学を生きる糧とする読者へ贈る「クリエイティヴな自伝」。

目次

1章 しずくのなかに/別の世界がある
2章 ぢやあ、よろしい、僕は地獄に行かう
3章 ナラティヴ、つまりいかに語るかの問題
4章 詩人たちに導かれて
5章 この方法を永らく探しもとめてきた
6章 引用には力がある
7章 森のなかの祭りの笑いから
8章 虚構の仕掛けとなる私
9章 甦えるローマン主義者
10章 小説家として生き死にすること

著者等紹介

大江健三郎[オオエケンザブロウ]
1935(昭和10)年、愛媛県生まれ。東京大学仏文科卒業。在学中に「奇妙な仕事」で注目され、’58年「飼育」で芥川賞を受賞。以後、常に現代文学の最先端に位置して作品を発表し、’94(平成6)年、ノーベル文学賞受賞。主な作品に『芽むしり仔撃ち』『個人的な体験』『万延元年のフットボール』『洪水はわが魂に及び』『新しい人よ眼ざめよ』『懐かしい年への手紙』『人生の親戚』『燃えあがる緑の木』等がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

39
小説家としての大江健三郎を改めて見たようでした。常に前進し続ける著者が語る作家人生の支え。文学は生活の一部のようなものなので、興味深く読みました。2024/03/25

Y2K☮

33
凄過ぎて何を書けばいいのか。村上春樹「職業としての小説家」を思い出す。推敲の仕方が似ているし、春樹氏も著者と同様プロットを固めずに書き始める人。でもこの小説論はユルさゼロ。ナラティブ、ルビ、一人称、引用、私小説にして詩小説、想像力、ロマン、そして異化。愚直に文学のみを追求、それ故の深み。創作に必要な何かが生まれる瞬間は地道に続ける人にだけ訪れる。分かる。頭の中の空想が脳と現実を凌駕する忘我の境地。殆ど全自動。疲れても止まらない。作品は現実にフィードバックされ、新たな想像力の温床となる。書きたくなってきた。2017/09/15

fishdeleuze

23
(一種の)自伝でありながら「もっぱら本をめぐる回想」となっているのは、若すぎた作家生活の始まりから、自己の小説家としてのスタイル、生き方を模索するなかで、恩師渡辺一夫の言葉に倣って、本を読むということを生活の中心に据え、引用し、血肉化したものをさらに小説として書き、時に、自分自身の作品すら引用して書くという虚と実の「限りない連鎖」が、意識的に作りかげてきた作家のスタイルであり、大江健三郎の作り方=生き方である。小説を書き上げている時の高揚(=あれ)とその後の鎮静を躁鬱として表現していたのが興味深かった。2015/04/15

ちぇけら

22
いかにして「大江健三郎」がつくられたのか。障害を持つ息子と祖母から語られた神話。そして外国の、あるいは日本の詩のことばに励まされて生まれた物語の核。自身の引用癖。さまざまな大江健三郎的な物事が幼少期の回想などを交えて語られていてほんとうに楽しい。若くしてデビューし、そしてこれほどまでに「成功」しているのはほんとうに偉大だ。まだまだ読みきれていない小説がたくさんあるから、楽しみはまだまだ続く。2019/06/26

かふ

20
新潮社『大江健三郎小説』(全10巻)の月報をまとめたもの。たまたま図書館で借りた『大江健三郎小説3』(『万延元年フットボール』『わららの狂気を生き延びる道を教えよ』)に「三章 ナラティブの問題」が入っていた。つまり大江健三郎が晩年に自身の全集発表(『燃あがる緑の木』まで)するときに振り返りとして書いたエッセイだと思われる。大江健三郎文学の入門本として読んで置きたい本である。https://note.com/aoyadokari/n/nc04bdc57f5352023/05/03

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