• ポイントキャンペーン

新潮文庫
狐狸庵閑話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 499p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101123363
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

世のため人のためには何一つなさず人里離れた庵に隠れ住む謎の老人「狐狸庵山人」。風流な世捨人を自称しつつ、実態はひたすらグータラに徹する毎日。しかし持ち前のコドモのような好奇心が疼くや、万年床から脱兎の如くに飛び出し、行く先々で珍騒動を巻き起こしては、人々を呆れさせるのであった…。表題のエッセイ集に「古今百馬鹿」「現代の快人物」も併録して痛快度3倍。

目次

狐狸庵閑話
古今百馬鹿
現代の快人物

著者等紹介

遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923‐1996。東京生れ。幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、11歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。’95(平成7)年、文化勲章受章。’96年、病没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ROY

9
遠藤周作のエッセイ集、日記の中から、「現代文学は人間の善意に潜む密かなエゴイズムを嗅ぎつける、・・・・しかし、人間を意地悪く見ることが、だんだん嫌になってきた。」 『狐狸庵閑話』『現代の快人物』『古今百馬鹿』が入っています。本当にグウタラになってしまいそうな自分としては居心地がいいような悪いような?2013/06/11

ゆきのすけ

8
この1冊で『狐狸庵閑話』『現代の快人物』『古今百馬鹿』が読めます。狐狸庵先生の本を読むならまずはこの本、いかがでしょう?笑 お気に入りの雲子さんとの文通話しがまた読めてよかった!(困ったことに話しの繋がりからしてどうも”うんこ”と読みたくなる) 携帯電話では、電話をかけて来た人の名前が出る前からわかってしまうから出来ないけれど、家電話で会話するような気心の知れた人がいたら、遠藤先生と北杜夫先生とのやりとりのように気持ちのいい騙し合いで遊んでみたいな。素敵。2010/09/16

miyatatsu

7
あまりエッセイに慣れ親しんでいないため、本書の面白さがいまいちわかりませんでした。これからエッセイをたくさん読んでその魅力が分かるようになってから再度挑戦したいです。2019/09/27

syuntaro

7
【爆笑必至の痛快爆笑エッセイ集】世の中のためには何一つなさず、人里離れた庵に隠れ住む老人・狐狸庵山人。自称・風流な世捨人だが、実態は欲まみれのグータラに過ぎない。変装して周囲を驚かせ、行く先々で珍騒動を起こし人々を呆れさせる。かと思えば時々鋭い発言をする。面白い御仁である。岩井恵美子氏(雅号:堅井雲子)とのやりとりが印象的な「古今百馬鹿」は爆笑必至。キャバレーの若社長や占星術師、催眠術師、爬虫類マニア、刺青師、現代ダンスの主宰、ストリップ嬢から変装学者など変人との交流を綴った「現代の快人物」も爆笑必至。2014/08/21

きのみ

6
中学の図書館にあった。もう、睡眠と食しか生きがいなかったけど、遠藤周作に救われた。2014/06/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/528475
  • ご注意事項