新潮文庫<br> 無関係な死・時の崖 (改版)

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新潮文庫
無関係な死・時の崖 (改版)

  • 安部 公房【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2003/12発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101121086
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

自分の部屋に見ず知らずの死体を発見した男が、死体を消そうとして逆に死体に追いつめられてゆく『無関係な死』、試合中のボクサーの意識の流れを、映画的手法で作品化した『時の崖』、ほかに『誘惑者』『使者』『透視図法』『なわ』『人魚伝』など。常に前衛的主題と取り組み、未知の小説世界を構築せんとする著者が、長編「砂の女」「他人の顔」と並行して書き上げた野心作10編を収録する。

著者等紹介

安部公房[アベコウボウ]
1924‐1993。東京生れ。東大医学部卒。1951(昭和26)年、「壁」で芥川賞受賞。’62年発表の『砂の女』が読売文学賞、フランスの最優秀外国文学賞を受けた他、戯曲「友達」の谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』の読売文学賞等、受賞多数。’73年より演劇集団「安部公房スタジオ」結成、独自の演劇活動を展開。’77年には米国芸術科学アカデミー名誉会員に推され、海外での評価も極めて高く、急逝が惜しまれる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

267
10篇の内、一見して荒唐無稽な設定をとっているのは「人魚伝」くらいのもの。後の作品は、日常から逸脱しながらも、それを大きく踏み越える世界を描いているわけではない。しかし、例えば「無関係な死」に見られるように、最初のほんのちょっとしたボタンの掛け違えから、しだいに異和が拡がってゆき、やがてはズルズルと奈落に引き込まれていく―まさに安倍公房の小説世界だ。個々の読者にとっても、それは「ありえない現実」ではなくて、「ありえたかもしれない現実」。不条理は突然に現出するのではなく、私たち自らの内にこそあったのだろう。2015/01/11

遥かなる想い

115
短編集。初期のものらしく、後の作品への展開が予想される、不条理な題材が多い。ある日、身に覚えの無い死体が突然アパートの自室に現れる等の 設定はカフカの影響かなのだろうか… 2010/06/20

keroppi

74
「芸術新潮」の安部公房特集を読んだら、安部公房を読みたくなった。「いま読みたい」として挙げられていた「人魚伝」が目当てで読む。昔読んだことがあるようにも思うが、すっかり忘れているので、とても楽しめた。人魚の描写も凄いが、自分の分身が生まれ人魚に食べられ複製し自分を殺し自分を殺人犯として逮捕させ自分の存在が消えてしまうという、自己存在の危うさや、精神的迷宮が見事に描かれていて、やはり安部公房は好きだなぁと思ってしまう。この話、石ノ森章太郎が漫画化しているらしく、これも読みたくなってくる。他の収録作品もいい。2024/03/23

キジネコ

60
「人間そっくり」の使者は確か32番目…この本の「使者」には33番目が登場致します。その瞬間、読者は「出た!」思わず「待ってました!」のノリで一気に安部ワールドにのめりこみました。10篇の短編。抜群の面白さ。純粋に好みで選べば「人魚伝」複製され増殖され続ける「ぼく」は本当に「ぼく」なのだろうか…?奇怪な物語群は遥か彼方の別次元の筈が、遠くを差した指が自身の後頭部に突き刺さる。作家は「人間」をバラバラに解体してみせ、そのまま何処かに消えてしまう。カタカタカタ…バラバラにされた現実の「私」は震えて笑うしかない。2019/09/05

優希

53
面白かったです。野心作ばかりがおさめられていた短編週でした。前衛的主題で独立している作風に魅せられます。独特の空気感がたまりません。2021/10/25

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