新潮文庫<br> 江分利満氏の優雅な生活 (改版)

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新潮文庫
江分利満氏の優雅な生活 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101111018
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

19
テンポよく面白いです。貧しいながらも高度成長期の未来に対して明るい気持ちを持っているおおらかな雰囲気が伝わります。「大日本酒乱之会」「草野球必勝法」が面白かったです。2023/09/20

大泉宗一郎

9
デビュー作にして直木賞受賞。しかも小説ではなくエッセイ、なおかつ著者はサントリー広告部の現役サラリーマンという嘘みたいな話だが、語られる内容は戦後派サラリーマンの悲哀と愚痴を描いた現実味あふれるエピソードで、読む人によっては身につまされることこのうえない。それを独特のユーモアに包んで語らせるから、かくも面白いエッセイになる。岡本喜八監督が映画化しているが、そちらも傑作。2018/11/06

もよ

7
映画を見て素晴らしかったので原作を読んだ。内容は意外にも小説と映画は極めて似ているが、それぞれ、文章と映像の特徴を生かした工夫のある傑作だと思います。 この小説らしからぬ文体の小説は私の生まれる前の1960年くらいまでの世相が描かれているのですが、驚いたのは今の日本と類似する点が多いこと。結局何も変わってない(変えられていない?戻ってしまった?)のだなぁ。2014/12/14

go

6
山口瞳さんの作品は初めて読んだ気がする。とても面白くて小旅行中の移動やホテルで優雅な時間を過ごす事が出来た。サラリーマン生活の共感できる部分もあれば、僕の知らない戦争の事もある。200ページくらいなのに非常に読み応えがあった。2019/07/14

ARICE

5
最初は平凡なサラリーマンののんべんだらりとした平凡な人生を淡々と書いている作品だとおもいきや、淡々と主人公の経験してきた波乱万丈な人生を描いてく作品になっていってグイグイと読ませられた。只々、面白い。 戦後から高度成長期にかけての日本の異常さ・熱さも描かれていて面白かったです。 今の日本は良くも悪くも成熟して冷えている。 2012/02/23

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