新潮文庫<br> しぶちん (改版)

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新潮文庫
しぶちん (改版)

  • 山崎 豊子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101104058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

“しぶちん”とは大阪弁でケチン坊のことだが、ケチが陰にこもらない開放的な言い方である。19歳で伊勢の沢庵売りから大阪の材木問屋に奉公して財をなした山田万治郎は、“しぶまん”と呼ばれながらも、昭和初年に、商工会議所の議員に推薦される。大阪商人の金銭への執念を捉えた表題作の他、大阪富商の町、船場に憧れと執念をもやした女の一生を描く『船場狂い』など、全5編を収録する。

著者等紹介

山崎豊子[ヤマサキトヨコ]
1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大国文科卒。毎日新聞社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、’57(昭和32)年『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。’63年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争3部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表。’91(平成3)年、菊池寛賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

83
面白かったです。山崎豊子さんの短編を読むのは2冊目。「しぶちん」とは大阪弁で「けちん坊」ということだそうで、そういう意味合いの言葉をタイトルに掲げるのがユーモアがあると思いました。山崎豊子さんにとってははじめての短編集であることからも、小説活動の原点とも言えるかもしれません。昭和の空気と商人根性が感じられます。長編の重厚感もいいけれど、このような軽やかな作品も味がありますね。2016/12/14

s-kozy

72
昭和34年の2月に発行された山崎豊子さんの初の短編集。短編が5編収録されています。ナニワの商人のど根性と一途な執念を描いた「船場狂い」と「しぶちん」、これは船場出身の山崎さんが初期に得意とした舞台ですね。前者は人生の皮肉、後者は一途な主人公の滑稽なまでの執念から却って人間的な魅力が感じられます。「死亡記事」は新米女性新聞記者と卑怯な行為はしない新聞社の主筆との邂逅を描いた私小説的作品。「持参金」と「遺留品」は著者曰く「小説の中へ殺人のないスリラーを持ち込んでみたもの」、どちらも上等のミステリー。2015/12/05

ジェンダー

59
しぶちんとタイトルをどんな思いでつけられたかはわからないけどほとんどの話ではあっていると思う。特に時代もあるのだろうけど船場でお店を持つまたは娘がお嫁に行くなどステータスというか格が違ったんだろうと思う。特に時代もあったかもしれないけれど娘の病気を隠しとりあえずお嫁に行ってくれれば良いという身勝手さはどうかと思う。そして材木屋の話もどこまで節約しお店を大きくしようとする。あそこまで行くとしぶちんと言われても仕方がないかもしれないけどあれくらい貪欲に手堅くしないと位の気持ちがないと行けないかのかもしれない。2014/09/12

reo

35
この5編とも昭和33年(1958年)の短編集。昨日の「花のれん」の感想にも書かせてもらいましたが、古いことも何ともおまへん。むしろ昨今のポット出の作家先生より数倍面白い。巻末の解説で山本健吉氏は「『船場狂い』の久女にしろ『しぶちん』の万次郎にしろ、笑われさげすまされながら意に介せず、最後は思いどおりの人生を乗り切り〔中略〕どちらもえげつないまでの執念の虫である」そして「大阪という特殊な雰囲気を持った都会の空間的な拡がりを、描き出すことに成功している」と。残り3編もサスペンス仕立てで面白いこと請け合いです。2017/02/24

研二

23
短編5編が入っている本。『船場狂い』『持参金』『しぶちん』の3編が大阪商人が出てくる小説。『死亡記事』は、著者にはめずらしい新聞社が舞台の小説。『遺留品』も推理小説的なストーリーで山崎氏の小説では珍しい。『しぶちん』は、ものすごいケチな人が成功していく様子をユーモラスに描いた一代記で、これが一番面白かった。『船場狂い』もユーモアがあってよかった。こういう短編にも山崎豊子の良さが発揮されている。短編というのがあまり評価されない風潮があるせいか、山崎豊子の書いた短編小説は少ないが、もっと書いてもらいたかった。2017/05/02

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