新潮文庫<br> 殿さまの日

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新潮文庫
殿さまの日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101098296
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

49
21世紀の今、コレをドラマ化するとウケるのではないでしょうか?時代劇なのに妙にドライ。『踊る大捜査線』シリーズのような感じで。この中では「道中すごろく」がお気に入り。2008/09/19

KAZOO

39
星さんの異色時代小説12編が収められています。まあ時代小説とはいっても架空の出来事でそれこそ別の観点からのSFかもしれません。とくに、忠臣蔵がらみの話は結構面白く、私などもこのなかの梶川が言っているような同じような気もちになってしまいます。山藤さんの挿絵も興味深いものです。2014/12/23

りらこ

25
ひとつひとつが星さんのショートショートよりも長い。チリっと何か心に刺さる。ショートショートで刺さるものと少し違う。根源的な人の生き方のようなものに触れるものばかりだからか?抗えない制度の問題(敵討ち、生類憐みの令、島流し、代々続く同じ仕事...殿さまであっても)と、その枠のなかで、心や頭で生み出していく自分の生き方。その結果は...って切り口の部分にチリチリする。それはもしかしたら自分ももはや選べない枠のなかにいると思っているからかもしれない。2019/09/23

a子

23
星新一さんが時代モノだなんて!興味シンシン!小国の藩主が日々のルーティンをこなす様子とその心のおしゃべりを綴った表題作が1番のお気に入り。お飾りに過ぎない役割への諦観、家臣の負担を考えて制限される行動・気配りにじわじわくる。他作品も粒揃いで、江戸時代の理不尽な制度や慣習へちくりと皮肉の針を刺したり、落とし穴みたいなオチに「あ。」と声がもれたり、満足度の高い1冊でした。2020/06/04

Tanaka9999

19
文庫版しか登録がないようだが、私が読んだのは1972年発行のソフトカバー版。「殿さまの日」「ねずみ小僧次郎吉」「江戸から来た男」「かたきの首」「元禄お犬さわぎ」「藩医三代記」「紙の城」の7編。殿さまの回想で、何も起こらない短編「殿さまの日」が一番面白い。あとは偽物が刑死するのに自分の人気を利用されたと感じて罵る、ねずみ小僧。藩医の二代目がうまくやり三代目が没落する「藩医三代記」。ちょっとした差なんですけどね。他も皮肉な目線が星さんらしく面白かった。2019/05/12

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