感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんこい
8
米金闘争とか、きっと着想のきっかけは実際にもらった事前納税の督促状なんでしょうが、そこから発想が暴走して米本位制の世界にまで至るのがご立派。売主婦禁止法も、きっとヒッピー文化やらから逆転の発想でものしたのかな。2014/07/31
oser(読書家ではありませんドクシャーです)
7
初小松作品。復活の日をつい最近アマプラで見て興味を持ち古本屋で50円で購入。 いわゆるショートショート、短編集だがそこは小松作品。知識や史実といったしっかりとした下地があり読み応えも有り。 全編にわたり浮かれ感、ユーモアそしてエロティックな空気が漂っている。当時の時代の空気感がこんな感じなのかなと思いながら読みました。 時間エージェントも面白いのですが個人的には愛の空間が衝撃的すぎで…2022/06/20
いづみ
4
SF7編。表題作「時間エージェント」の軽やかさな文章が目を引く。とはいえよく見れば多様な時代の設定を見事に書き上げ、作者の博覧強記ぶりがこれだけでもよくわかります。星新一氏の語る解説の通りですな。 あと、「愛の空間」、エローイ。2012/02/08
大炎上
3
全体的に遊び心があると言うか、ややふざけ気味の作品多し。作品よりも星新一の解説文が完ぺきだった。CLUB紳助にゲスト出演した時の動画をYouTubeで観たけれど、漫才作家の経験があると言っていて成る程なって思った。ついでに米金闘争を執筆した時も思われる件の話もしてた。2014/11/21
百木
3
「米金戦争」「愛の空間」みたいに段々話が明後日の方向に広がっていくのは面白かったけど表題作の連作短編はいまひとつ感。作者の博識さとアイディアの秀逸さは伝わるけど物語としては一話一話がスケールの割にあっさりしてて物足りないのといかにも昭和感の漂うお色気描写が好みでなかった。2014/10/11