新潮文庫<br> アダムの裔

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新潮文庫
アダムの裔

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101097022
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

52
【もう、何度読んだことか……】今の時代、改めて小松左京の偉大さを想い、猛然と再読したくなり――。小松左京の本領発揮は長編というのには全く同意なのだが、短編の切れ味の凄さを知ってしまうと、虜になります。そうした一書。『人類裁判』。この地球上生物の王者として、傍若無人に横暴にして残虐な行為を繰り返してきた人類が、宇宙に進出――となれば、末路は必定。「宇宙裁判」の被告席に座らせられることに――。最初読んだ時、埴谷雄高の『死霊』の最終章に登場する筈だった、釈迦と大雄(耆那教の始祖)との対決を想起したものだが……⇒2021/03/09

すしな

12
052-21.アダムの裔は、小松左京がエロについて語るとこういうふうになるのだぁという貴重な作品ですね。面白いです。 054-21.人類裁判は、環境問題についての内容ですけど、この手の問題にありがちなある種のイデオロギーに塗れる前の純粋さがありました。最後のバクテリアによる弁明には心打たれるものがありますね。2021/06/05

MIKETOM

10
『人類裁判』人間同士を含めてあらゆる生物に残虐行為を繰り返してきた人類。それが宇宙進出後も続行され他星人(知的生命体にも)にも同じことを繰り返し、やがて宇宙連合のような存在によって裁判にかけられるという話。人類史を改めて眺めるとスゴイね。ラストのバクテリアの証言など、よく練られている。『汚れた月』クライマックスが強烈!これは一生のトラウマになるだろう。狂い死にするかも。凄まじ過ぎた。『新都市建設』これは笑った。確かに新都市だわ(笑)ほか『お召し』『せまりくる足音』等、小松全盛期の面白さが詰まった一冊。2021/09/26

かか

8
「模型の時代」何も趣味でそこまで 争わなくても 「静寂の通路」心の底から怖い話 「青空」出版された42年前には きっと こんな世界を思い浮かべていたのだろう「人類裁判」地球は宇宙人にでも攻め来られなければ決して結束しないかも「お仲間入り」最高の皮肉「お召し」凄い発想「アダムの裔」良かった 女は原始型で 、男性は可哀想に、、、「「いかもの食い」普通で良い 普通で「せまりくる足音」年寄りを大切に、明日は我が身「そして誰もしなくなった」総理がある日 や〜めたって 中書きが良い「新都市建設」そりゃあショック2015/09/12

里馬

8
初めての小松左京。12話入っていて、2話読んだことがある。既読のもの含めて考えながら読んだ。最後の汚れた月については大江健三郎や村上龍を感じた。2015/01/22

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