出版社内容情報
戦後文学の極北。酷寒の死か。人肉を喰うか。
雪と氷に閉ざされた北海の洞窟の中で、生死の境に追いつめられた人間同士が相食むにいたる惨劇を通して、極限状況における人間心理を真正面から直視した問題作「ひかりごけ」。仏門に生れ、人間でありながら人間以外の何ものかとして生きることを余儀なくされた若き僧侶の苦悩を描いて、武田文学の原点をうかがわせる「異形の者」。ほかに「海肌の匂い」「流人島にて」を収録する。
内容説明
雪と氷に閉ざされた北海の洞窟の中で、生死の境に追いつめられた人間同士が相食むにいたる惨劇を通して、極限状況における人間心理を真正面から直視した問題作『ひかりごけ』。仏門に生れ、人間でありながら人間以外の何ものかとして生きることを余儀なくされた若き僧侶の苦悩を描いて、武田文学の原点をうかがわせる『異形の者』。ほかに『海肌の匂い』『流人島にて』を収録する。
著者等紹介
武田泰淳[タケダタイジュン]
1912‐1976。東京駒込生れ。東大支那文学科に入学後まもなく、左翼活動で逮捕される。出署後、活動をやめ、東大も退学。1933(昭和8)年竹内好らと「中国文学研究会」を創設。’37年応召、’39年除隊。’43年『司馬遷』を刊行。’44年上海に渡り、’46年帰国後、旺盛な創作活動をはじめ、「蝮のすゑ」『風媒花』などを発表。’72年『快楽』で日本文学大賞、’76年『目まいのする散歩』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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