新潮文庫<br> 李陵・山月記 (改版)

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新潮文庫
李陵・山月記 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101077017
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本文学史上に燦然と輝く、天下の名文ここにあり。

人はいかなる時に、人を捨てて畜生に成り下がるのか。中国の古典に想を得て、人間の心の深奥を描き出した「山月記」。母国に忠誠を誓う李陵、孤独な文人・司馬遷、不屈の行動人・蘇武、三者三様の苦難と運命を描く「李陵」など、三十三歳の若さでなくなるまで、わずか二編の中編と十数編の短編しか残さなかった著者の、短かった生を凝縮させたような緊張感がみなぎる名作四編を収める。

内容説明

中島敦は、幼時よりの漢学の教養と広範な読書から得た独自な近代的憂愁を加味して、知識人の宿命、孤独を唱えた作家で、三十四歳で歿した。彼の不幸な作家生活は太平洋戦争のさなかに重なり、疑惑と恐怖に陥った自我は、古伝説や歴史に人間関係の諸相を物語化しつつ、異常な緊張感をもって芸術の高貴性を現出させた。本書は中国の古典に取材した表題作ほか『名人伝』『弟子』を収録。

著者等紹介

中島敦[ナカジマアツシ]
1909‐1942。東京に生れる。東京帝国大学国文科卒。横浜高女で教壇に立つ。宿痾の喘息と闘いながら習作を重ね、1934年、「虎狩」が雑誌の新人特集号の佳作に入る。’41年、南洋庁国語教科書編集書記としてパラオに赴任中「山月記」を収めた『古譚』を刊行、次いで「光と風と夢」が芥川賞候補となった。’42年、南洋庁を辞し、創作に専念しようとしたが、急逝。「弟子」「李陵」等の代表作の多くは死後に発表され、その格調高い芸術性が遅まきながら脚光を浴びた。享年33
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

425
中島敦の小説の中では、高校の教科書に掲載されることの多い『山月記』がもっともよく知られているだろう。では、彼の最も真骨頂を発揮した作品はといえば、それはやはり『李陵』だ。「漢の武帝の天漢二年九月、騎都尉・李陵は歩卒五千を率い、辺塞虜鄣を発して北へ向った」―この最初の1文から、既に我々読者は紀元前1世紀の広大な中国大陸の辺境へと誘われるのである。そして、中島敦の描く李陵、司馬遷、蘇武、それぞれの運命や行動を追体験するのだ。中篇小説でありながら、あたかも大長編を読んだかのような読後感もまた特筆に値するだろう。2013/04/24

ehirano1

281
僭越ながら、当方の読書経験からこういう薄い本は難解か面白いかのどちらかである場合が多いのですが、これは後者でした。とは言え、注釈多いし漢文もあってすんなりとはいきませんけど、推測しながら通読した後、注釈で確認しました。まるで国語の試験を受けている錯覚に陥りましたが、不思議と嫌な感じはせず、むしろ楽しかったくらいでした。再読したい良書だと思います。2017/04/15

優愛

276
理由も分からずに押し付けられた運命を理由も分からずに受け取って生きていく。人間の心でどうして虎になったのかと考え、気付けばどうして人間だったのかと虎の心で考えている自分への情けなさと恐怖と憤り。人間に還る時間が短くなっていく辛さを私が受け止めてもいいのだろうか。初めて兎を殺し人間の心で苦しむ。そして思う。虎になりきることが出来れば人間の心で悔やむこともなくなるのだと。それがどんなに幸せだろうと。残月、その遠吠えに震える虎としての小さな心。人間が薄れていく夜に、その泣き声が確かに響いた。誰もいない森の中に。2015/03/23

酔拳

218
再読です。いずれも、中国古典を題材にした、短編です。「李陵」「弟子」は、難解です。「名人伝」「山月記」は教科書にも採用されていて、名作です。教訓が、胸をうちます。以前、「悟浄出世」「悟浄歎異」を読んだことあるのですが、そちらは、楽しくよめめたのを記憶しています。「悟浄歎異」で、最後、悟浄が夜空を眺めているシーンは、いつまでも、心に残っています。2018/03/23

れみ

204
お芝居を観に行くための予習として「山月記」と「名人伝」のみ再読。文章が美しく、寂寥感や焦燥感、躍動感、そして時々ユーモアも感じられて素晴らしい。2015/06/19

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