内容説明
「亜米利加に来てより余が胸裏には芸術上の革命漸く起らんとしつつあるが如し」―20世紀初頭の米国という文明のただ中で、若き荷風は文明そのものより、その暗黒面に深い感慨を寄せ、社会層の断面を活写する。この清新な旅行記の出現は、谷崎潤一郎、佐藤春夫らを鼓舞し力づけ、やがて耽美派と呼ばれる一大文学潮流の源ともなった。稀有なロマン主義者・荷風の、熱情形成の記録。新潮文庫20世紀の100冊。
目次
船房夜話
牧場の道
岡の上
酔美人
長髪
春と秋
雪のやどり
林間
悪友
旧恨〔ほか〕
「亜米利加に来てより余が胸裏には芸術上の革命漸く起らんとしつつあるが如し」―20世紀初頭の米国という文明のただ中で、若き荷風は文明そのものより、その暗黒面に深い感慨を寄せ、社会層の断面を活写する。この清新な旅行記の出現は、谷崎潤一郎、佐藤春夫らを鼓舞し力づけ、やがて耽美派と呼ばれる一大文学潮流の源ともなった。稀有なロマン主義者・荷風の、熱情形成の記録。新潮文庫20世紀の100冊。
船房夜話
牧場の道
岡の上
酔美人
長髪
春と秋
雪のやどり
林間
悪友
旧恨〔ほか〕