新潮文庫<br> 婦系図

個数:
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
婦系図

  • 泉 鏡花【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2000/07発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 12pt
  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年05月01日 07時56分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 428p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101056043
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時は明治。有名な大学教授・酒井の下で修行する文学士・早瀬主税が密かに所帯を持っていたのは、芸者あがりのお蔦であった。ところが酒井の愛娘に縁談が持ち上がり、お蔦との関係を師に責められた主税は別離を決意、お蔦は泣く泣く身を引いた。これが後に舞台で満場の紅涙を絞った「湯島の白梅」の名場面である。純愛の難しかった時代の、お蔦を始め女性たちの健気な愛が胸を打つ。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

88
面白かったです。純愛の難しい時代の悲恋が鮮やかに描かれていました。有名な大学で修行する文士の主税と芸者あがりのお蔦の義理堅い恋は純愛で胸が震えます。ただ、身分社会である以上、自由な恋愛が認められる筈もなく、主税はお蔦との関係を責められ、泣く泣く身を引くことになるお蔦が切なくてたまりませんでした。女性は物であり、家が縛る時代だからこその健気な愛が光ります。見方を変えれば家に対する復讐としての恋愛が主税とお蔦の関係だったのかもしれません。結末は悲しいけれど、愛おしさを感じました。2016/01/16

ヒロミ

71
一気読み。物凄く面白くて興奮しました。鏡花の小説は文体が身体に馴染むまでに時間がかかるのですが、一度物語世界に絡め取られてしまえばグイグイ読み進められます。早瀬と芸妓のお蔦の悲恋が主軸かと思いきや後半は急転直下のどんでん返し展開。昼ドラとハーレムラノベとフェミニズムとミステリをじっくり煮詰めたエンターテイメントでありながら擬古文調の戯作風味というどこにもない文学です。三島が谷崎らと対談した際「鏡花ファンは変態なんですよ」とブーメラン発言していたらしいが、変態でもいい。鏡花を読む幸せを知る変態でありたい。2016/07/27

Tonex

39
泉鏡花の作品のうち怪異が出てこないタイプの小説の代表作。ほとんど予備知識なしで読んだので、80年代の大映ドラマのようなありえない展開にびっくりした。解説はネタバレありなので、先に読まないほうが良い。▼「切れろ別れろは芸者の時に言う言葉」というセリフは知っていたが、元ネタが『婦系図』とは知らなかった。ただし、この本を読んでもそんなシーンはどこにも出てこない。舞台化された際に付け加えられたセリフ。2016/04/16

SIGERU

33
世に、早瀬主税とお蔦ほど、義に篤く報恩を貫いた男女もいないだろう。主人公の文学士、主税が、大恩ある酒井家に仇なす河野の一族を誅する物語。筋だけつまめば、通俗の謗りを免れまい。それを神品に化けさせる泉鏡花の至芸。神韻縹緲とした名文に、ただ酩酊し、揺蕩うばかりだ。 新派劇や映像作品で夙に知られ、手垢がついたかに見える『婦系図』だが、やはり傑作だった。鏡花の文学には、人を酔わせる魔力がある。兎に角読んでみて頂きたい。最終章に至って、卒然と到来する驚倒すべき大団円。鏡花のあざやかな捌きに、屹度駭くから。2022/01/13

いりあ

24
泉鏡花が明治40年に発表した長編小説です。舞台や映画の題材として何度も取り上げられており、鏡花の作品中でもっとも愛されている物の一つだと思います。古い話なので浄瑠璃や歌舞伎の世界を連想させますが、鏡花の他の作品に比べて読みやすいと思います。幻想小説ではなく色恋沙汰が話の中心になっていることや、明治期の結婚観からいくとかなり先進的な現代に通じるような考えを主人公が持っているからかもしれません。ラストは衝撃的すぎて呆気にとられましたが、作中ではそれぞれの登場人物がとても生き生きと書かれていて面白かったです。2013/05/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/505425
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。