新潮文庫<br> 盗賊 (改版)

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新潮文庫
盗賊 (改版)

  • 三島 由紀夫【著】
  • 価格 ¥539(本体¥490)
  • 新潮社(2004/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101050041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

子爵家の一人息子藤村明秀は母の旧友の娘に恋をするが、したたかな相手に翻弄されるだけで終る。やがて、傷心のあまり死を決意した彼の前に、男爵家の令嬢山内清子が現われる。彼女もまた恋に破れ、自殺を考えていた。二人は互いの胸の中の幻影を育てあうという〈共謀〉を始める……。死の想いによって引き寄せられた一組の男女を中心にくり広げられる精緻微妙な愛のアラベスク。

内容説明

子爵家の一人息子藤村明秀は母の旧友の娘に恋をするが、したたかな相手に翻弄されるだけに終る。やがて、傷心のあまり死を決意した彼の前に、男爵家の令嬢山内清子が現われる。彼女もまた恋に破れ、自殺を考えていた。二人は互いの胸の中の幻影を育てあうという“共謀”を始める…。死の想いによって引き寄せられた一組の男女を中心にくり広げられる精緻微妙な愛のアラベスク。

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925‐1970。東京生れ。本名、平岡公威。’47(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。’49年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、’54年『潮騒』(新潮社文学賞)、’56年『金閣寺』(読売文学賞)、’65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。’70年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

185
三島由紀夫23歳の処女長編。彼はすでに19歳で短篇集『花ざかりの森』を上梓していたが、この最初の長編小説には初期の三島の作風が色濃く反映されている。すなわち、あらゆる意味において、きわめて観念的な小説なのだ。ここでは、生も、そして死もまた観念の中にしか存在しない。当時の三島には早熟と夭折の天才、ラディゲが強く意識されていたようだが、内容や小説作法は三島に独自のものだ。ただし、こうした登場人物たちの心理のありようを克明に、かつ分析的に描いていくといった手法は、やがては物語りそのもの中に解消していくのだが。2014/04/18

新地学@児童書病発動中

122
三島由紀夫の第一長編。お互いの失恋の後にめぐり会った男女が惹かれあいながらも、死を考えるようになる。短いながら硬質の輝きを湛えた小説で、若き三島由紀夫の情熱と意気込みを感じた。文章もプロットも人工的過ぎる気がしたが、それを補って余りあるのは、良い作品を作り上げたいというこの作者の情熱のほとばしりだ。「盗賊」というのは不思議な題で、印象的な最後の場面でこの言葉が効果的に使われている。偽悪的に見えることもある三島由紀夫のモラリストぶりが、よく分かる素晴らしい小説だった。2016/10/27

かみぶくろ

110
何を言いたいのかさっぱり分からなかったのは、季節外れの鼻炎のせいで脳に酸素が行き届いてないせいだと信じたい。2017/07/03

優希

102
三島初の長編小説で、潮騒と対を成す作品のように思えました。失恋した男女が出会い、互いの胸の内にある幻想を育てていくのが美しい。生と死、エロスとタナトスの共鳴が愛の音楽のように奏でられていくようでした。互いに傷を慰めあっていくことによる完全な愛への昇華。死んでいくはずの彼らが生きることで盗んだ美。衝撃的でありながら大団円という結末に鳥肌が立ち、何処かへと堕落したような意識に陥りました。2016/07/29

パトラッシュ

99
三島由紀夫には人工的で拵えすぎな小説が多いが、最愛の相手に裏切られ死を決意した男女が新婚初夜に情死するためだけに結婚する本作は極めつけだ。二人は自死により自分を捨てた相手の美と若さを盗み去るが、これほど烈しい復讐をする彼らの恋愛や失恋が明確に描かれていない。物質的精神的に飢餓状態の戦後すぐに、華やかな時代の貴族界を舞台にした小説を書くなど現実逃避に思える。発表時に反響はなかったのも当然だが、この失敗で三島は自己をさらけ出す方向へ進む。いわば『仮面の告白』に至る踏み台として書かれねばならなかった作品なのだ。2021/04/07

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