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新潮文庫
Amy Says(エイミー・セッズ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 242p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101036205
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

差別意識に満ちた言葉や視線で、相手に痛みや屈辱を与えながら、そのことに気づきもしない人達。どうしてそこまで鈍感でいられるの―?いわれのない優越感を漂わせながら、偏見と侮辱を撒き散らす自称「良識派」に向けて、洗練されたシニカルな筆致で詠美が放つ、絶対零度の怒りと軽蔑。理不尽な仕打ちに震えた経験をもつすべての人を慰め勇気づける、痛快無比の辛口エッセイ集。

目次

アイダに似てる
親しき仲には
得意技を持つ人々
お猿さんか人間さまか
自分はさておき
良識が常識
見識は便乗する
若気のいたり
御用の資格
すごいものの行方〔ほか〕

著者等紹介

山田詠美[ヤマダエイミ]
1959年東京生れ。’85年文芸賞を受賞した『ベッドタイムアイズ』でデビュー。’87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アコ

28
90年代前半のエッセイ集。洗練された筆致はもちろん、25年以上前のものとは思えない内容に感嘆。自身の経験に基づくリアルな人種差別について多くのページを割いている。恋人はもちろん、愛する人々がおかしな扱いをされたら相手(敵?)を気にせず闘う姿がかっこいいのはもちろん、それを読み手に届ける際は下品な罵りではなく『山田詠美の文章』であることが素敵。さすがだ。解説は齋藤孝先生。肩書きがまだ助教授なことに時代を感じた。※長らくの積読本消化/手元に『Amy Shows』もあるのでじっくり読もう。2020/05/24

ひかり

7
山田詠美さんのエッセイは、初めて読んだ。ズバズバ言ってて、面白い(^.^)前半は、人種差別に怒りまくってた。後半は、野生という褒め言葉の所を参考にさせてもらいます。2023/03/16

フクろう

5
相変わらずかっこいい山田詠美のエッセイ。個人の意見をさも一般論であるかのようにしたり、レッテル張りしたり、一般論こそを正義として振りかざすことに反抗している一冊。この人の本では後ろ指をさされている気持ちになる。しかしこの読書を戒めに背筋を伸ばしていきたいと思う。2019/03/08

Lee Dragon

5
痛快無比のエッセイ。 差別に対する話には考えさせられたし、恋愛の話はとても勉強になった上に笑えました。 山田詠美さんのような人が友達だったら面白いだろうな。2014/10/28

すこにゃん

5
約20年前に書かれたエッセイ集。人種差別についてこれほど差別される側の立場で熱く具体的に語った日本人を私は他に知らない。山田詠美さんはその異色の経歴によりデビュー当時から攻撃対象になっていたからハリネズミ的防衛力が研ぎすまされているのかしら。今や芥川賞選考委員。どこかで「文壇のビッチ」と自虐的に書いておられたけど、文壇の宝です。2013/03/24

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